レモンの洗い方。塩や熱湯を使った皮の農薬・防カビ剤の落とし方。

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レモンを皮ごと使う料理の時に便利な『レモンの洗い方』をご紹介します。

特に外国産レモンの皮には農薬や防カビ剤が使われていることがあるためしっかり洗うことが大切です。
今回は実際に行われた実験結果のデータを参考に、塩でこすり洗いをする方法や熱湯を使った洗い方をまとめました。

我が家では外国産だけではなく皮ごと使う国産レモンを使った料理の場合はこの方法で洗っています。
皮ごと使う料理の際に是非試してみてくださいね。

レモンを洗う必要性とは?

レモンは日本産のものも今はスーパーで手に入りますが、外国産のものも多く販売されていますよね。

主にはアメリカのフロリダとカリフォルニア、チリ、イタリアからスペインに渡る地中海地域や南アフリカで栽培されたものが日本には輸入されています。

なんと日本で市販されているもののほとんどは外国産なんです。
また国産のものよりお値打ちに手に入るため、外国産を使いたいという方も多いのではないでしょうか。
(ちなみに国産のものは瀬戸内海地域のものが有名ですよね)

ただし外国産のものにはカビを防止する防カビ剤などが皮に使われています。
いわゆる『ポストハーベスト』と呼ばれるもので、収穫後にカビないために塗布されるもののことです。

メモ

防カビ剤についてはこちらの東京都福祉保健局のページが参考になります。
食品衛生の窓 防かび剤又は防ばい剤

(使われていないものには『収穫後の防カビ剤は使用していません』などの表記があることが多いです)

そのため外国産のレモンを使う場合はきれいに洗ってかつ、皮は料理に使わないというのが鉄則です。
また表面に防カビ剤がついている場合は果汁を絞って使うだけの用途であっても、皮をきれいに洗ってから使うことが大切なんですね。

また国産のものも『無農薬』と記載があるもの以外は同様に農薬が使われています。
そのため洗って使うと安心なんですね。

我が家では皮ごと使うレシピは『国産の無農薬レモン』を使うようにしています。
ぶっちゃけ国産無農薬レモンを買えば、流水できれいに洗うだけで十分なわけですが外国産を使うシーンもありますよね。

レモンの洗い方にはいくつか方法があるので、1つずつご紹介したいと思います。
簡単にできますよ。

レモンの洗い方

レモンの洗い方のパターンとしては

表面のワックスや汚れなどを落とす
防カビ剤を落とす

この2パターンが考えられます。
(ちなみに表面のワックスブルームと呼ばれるものは自然とレモンから分泌されるものも含まれています。
その他食品添加物で行われるフルーツワックスというものもあります)

今回洗い方をまとめるにあたって、自分なりにかなり調べてみました。
まずきちんとした実験結果や分析データがないものは省きました。

例えば重曹で洗う、というもの。
重曹はアルカリ性なので農薬落としに使えるというものですが、調べてもきちんと実験が行われたうえでのデータが得られませんでした。
そのため今回は省いています。

今回ご紹介する方法は

埼玉県消費生活支援センター 輸入かんきつ類の防かび剤
北海道消費者協会 効果的な洗浄方法は?輸入オレンジの果皮の防カビ剤
残留は果皮に多く、果肉に微量 かんきつ類の残留農薬と防かび剤
より引用

この3つによる実験結果をもとにまとめています。

結論から言うと、完全に防カビ剤を落とす洗い方はありません
ですが工夫次第で減らすことは可能です。

ブログの記事によっては洗うだけでは防カビ剤は落とすことができない、というものも多かったのですが実験のデータを見るとそうも言えないようです。
正確には全く落とすことができない、というのは誤りで『しっかり落とすことはできない』という記載なら誤りではないということです。

まず、効果が低い順番から高い順番にまとめると
・流水でこすり洗い
・洗剤洗い
・塩もみ
・ゆでる
と、『ゆでる』方法が一番除去率が高いと記載されています。

また埼玉県消費生活支援センターの紅茶の中に入れて溶け出た分を調べた結果によると、熱湯の中に入れるだけでもある程度お湯の中に溶けださせることができる、ということも読み取れました。

これら踏まえたうえで、それぞれの洗い方を詳しくご紹介していきますね。

調理時間:5分~
レシピの分類:下ごしらえ
レシピの種類:日本料理他
分量:作りやすい分量

レシピ動画

洗い方をレシピ動画でもご紹介しています。
是非ご覧ください。

※撮影の都合上、「流水」で洗うところがボウルにためた水で洗って撮影しています。
文字通り流水で洗っていただければ大丈夫です。

流水でこすり洗いする

一番簡単なのがこの方法、『流水でこすり洗いをする』というものです。

落とせる割合は一番少ないですが、一番簡単で手軽にできる方法と言えます。

用意するもの

ナイロンたわし

一般的なキッチンスポンジで、硬い面がついているものなら大丈夫です。

やり方

1、流水に当てながら、スポンジで30秒間しっかりこすり洗いをする。

2、もしくは2分間水に漬けた後、2分間スポンジでこすり洗いをする。

この2つのやり方での防カビ剤の除去率を比較してみると、
1・・・イマザリル約30%、チアベンダゾール約65%除去
2・・・イマザリル約21%、チアベンダゾール約38%除去

というデータが出ているので、一概につけおきして長い時間洗ったからと言って多く除去できるわけではないということがわかるかと思います。
2つの実験はそれぞれ埼玉と北海道のデータで、同じ状況で行われていないことを加味しても少なくとも30秒はしっかりこすり洗いすることが大切ではないかなと思います。

台所用洗剤で洗う方法

続いて効果が高いとされるのが『台所用洗剤』で洗う方法です。

用意するもの

水 2リットル
台所用合成洗剤 1.5ml

やり方

1、水に洗剤を溶かし、レモンを丸ごと2分浸す。

2、ナイロンスポンジでこすり洗いをする。

3、流水で30秒すすぐ。

個人的に洗剤を使うのが少し抵抗があるので、この方法は実践はしていませんがデータによると水洗いの次に効果が高くなっていました。

塩で洗う方法

洗剤で洗うより高い効果が出ていたのが『塩もみ洗い』です。
洗剤を果物に使うのが抵抗がある方にもおすすめの方法です。

用意するもの

塩(あら塩)
ボウル
水 少量
レモン
必要であれば料理用手袋

やり方

1、ボウルに塩を大さじ2~3程度だし、水を少量加えて混ぜペースト状にする。

2、レモンを1の塩で、表面をこするようにしてこすり洗いする。
ヘタの部分など細かい部分もしっかりと洗います。

手に傷がある方の場合は料理用手袋をすると安心です。
傷に塩が染みる場合があるので注意してください。

3、流水できれいに洗い落とし、完成です。

熱湯で洗う方法

皮だけを使う場合は、熱湯でしっかり茹でることでかなり除去することが可能です。
丸ごとの場合は、熱湯に短い時間浸すことで風味を損なわずある程度除去することができます。

用意するもの

沸騰させたお湯

丸ごとのやり方

1、ボウルに洗ったレモンを入れて、熱湯を回しかける。

2、浮いてこないようにお皿で重しをして1分漬ける。
もしくは菜箸などで転がしてもいいです。

3、お湯をいったんすべて捨てる。
このお湯には防カビ剤が溶け出ているためいったん捨てます。

4、再度お湯を注ぎ入れ、1分浸す。

5、お湯を切り、冷やすためにも流水で洗ったら完成です。

これは埼玉のデータによるもので、

熱湯100mlに薄切りにしたレモン10gを入れて1分間置くと、イマザリルとOPPは約40%が、TBZは約60%が溶出した。

埼玉県消費生活支援センター 輸入かんきつ類の防かび剤より引用

という記載があります。

丸ごと使い、長い時間ゆでるのに抵抗がある場合は1分漬けるだけでもある程度の効果が期待出るということです。

皮だけを茹でる場合

1、皮だけをむく。
レモンの上下を切り落とし、立てた状態で上からそぎ落とすようにナイフを入れます。

鍋に熱湯を沸かし、皮を加えて15分煮る。

2、お湯を一度すべて捨てる。

3、再度熱湯で15分ゆでる。

4、ざるにあげ、流水で洗う。

水気を拭き取り完成です。

皮だけを使うような料理の場合はこすり洗いをした後、この方法で皮だけを茹でるといいのではないかなと思います。

洗い方の一例

我が家はこれらの方法の中で、丸ごとの場合は
きれいに流水とスポンジでこすり洗いをする → 塩でもしっかり細部まで洗う → 熱湯に漬ける

と3つの方法を組み合わせています。
こすり洗いは表面の汚れをしっかり落とすためにも便利なのでこすり洗いも入れています。

心配な方は
・『国産の無農薬レモン』を買う
・外国産や無農薬ではないレモンを使う場合は果肉や果汁だけを使う
とより安心して使えるのではないでしょうか。

無農薬国産レモンは売っているスーパーが少ないですが、ネットで購入できますよ。
我が家は田舎なのでネットで購入することが多いです。
希望の島 無農薬レモン 2kg 愛媛 中島産国産レモン 無農薬

以上『レモンの洗い方』のご紹介でした。

ちなみにこの方法は、オレンジなどの他の柑橘類にも使うことができます。
農薬・防カビ剤が気になる方は是非試してみてくださいね。

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是非ご覧ください。

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