テレビ番組のマネースクープで話題になった【人気漫画家の年収・印税収入の仕組みなど漫画家の収入について】ご紹介します。
人気漫画家の年収の内訳はいったいどうなっているのか、計算の仕組みなどをまとめてみました。
多くの人に楽しみや喜びを与える職業として夢のある職業なので気になる方も多いのではないでしょうか。
少年ジャンプ掲載の先生のお話だったので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
まじかるタルるートくんの作者江川達也先生の場合
今回番組で取材を受けていたのは少年ジャンプで連載された『まじかるタルるートくん』や『東京大学物語』の作者江川達也先生です。
江川達也先生のまじかるタルるートくん連載のピーク時の年収はなんと3億円!
その内訳を下にまとめてみました。
少年ジャンプの原稿料
当時の少年ジャンプの原稿料は1ページ4500円ということで、だいたい1週間の連載ページ数が19ページあります。
つまり19ページ×4500円=85500円
8万5500円が一週間で稼げる計算です。
これを年単位で計算すると1年間で418万円になるわけです。
漫画の原稿料は、このように1ページの値段×枚数で計算されます。
『まじかるタルるートくん』の連載当時は1ページの原稿料が4500円だったそうですが、現在ではもっと上がっていて新人でも1ページ8000円が相場ということなので今の漫画家さんは倍とまではいきませんがもっともらっている計算になりますね。
ただ人気の漫画家であれば1ページの値段ももっと上がってくるはずなので、原稿料だけでもかなりの額になることがわかります。
連載を続けることが出来ればそれだけでもかなりの収入になりますね。
単行本の印税はこんなに入る!
漫画家の収入ではずせないのが印税です。
誰でも一度は効いたことがあるであろう印税ですが、マンガの印税の仕組みについて詳しく知っている人は少ないんじゃないでしょうか?
漫画の場合、単行本の印税は10%となっています。
江川先生の場合、まじかるタルるートくん連載当時の漫画が1冊359円でした。
つまり1冊ごとに35.9円が漫画家さんに入る計算になります。
特に漫画は1巻はかなりよく売れる傾向があり、まじかるタルるートくんで1巻は100万部売れたそうです!
つまり1巻だけで 35.9円×100万=3590万
3590万円の印税収入が入った計算です!!
1巻だけでこんなにも印税が入ってくるなんてすごいですよね。
当然連載が長くなれば単行部数も増える上に、過去の巻もまた売れ増刷がかかる場合はあるため収入はうなぎのぼりに上がっていきます。
江川先生の当時の1年間の単行本の印税はなんと2億円だったそうです!
ちなみに漫画の印税は漫画が売れた数で計算するのではなく、
漫画が印刷された数で計算され印税が入る仕組みです。
つまり印刷しただけでたとえ売れなくても、その漫画が書店にさえ並べば印税は入ってくるんです。
漫画の発行部数がよく話題になりますが、こういったことも要因と考えられそうですね。
アニメ化・ゲーム化で入るロイヤリティとは?
漫画家さんの収入で、もう1点はずしてはいけないのが漫画のアニメ化やゲーム化によって入ってくる著作権使用料つまりロイヤリティと呼ばれるものです。
人気漫画となれば、そのほとんどがアニメ化されていますよね。
アニメ化されると、アニメ1話で10~15万が漫画家さんに入ってきます。
毎週原稿を仕上げなくてはいけない漫画とは違い、こちらは何もしなくても入ってる収入なのでアニメ化されると嬉しいでしょうね。
またアニメ化されると、続いて関連のおもちゃやゲーム化されることが多いですよね。
このおもちゃやゲームにももちろんロイヤリティが発生します。
ゲーム化の場合は、ゲームの売り上げの3%が漫画家に入る仕組みです。
『まじかるタルるートくん』のゲームの場合、定価5800円だったのでその3%、キャラクターの著作権料だけでなんと何もしなくても5220万円が入ってきたんだとか!!!
また、その他の関連グッズだけでも1億円が江川先生のもとに入ってきたそうです。
グッズ関連商品はすごいですね・・・!!
トータルで稼いだお金&使い道を大公開!
江川先生は結局トータルで8億円ほどを稼いだんだとか。
稼いだお金を何に使っているかというと・・・日本に20台しかないスポーツカー6000万円のメルセデスベンツと、渋谷区にある120坪の豪邸6億円に使ったそうです!
漫画には夢がある!と堂々といえるパターンですね!
うらやましい限りです。
新たな漫画の市場「電子書籍」の印税の仕組みとは?
最近では新たなメディアの台頭によって、電子書籍というものが誕生しました。
スマートフォンの普及に伴い、活用している方も多いのではないでしょうか?
ここに漫画家の新たな儲けの仕組みが出来たんです。
電子書籍の筆頭シェア率を誇るアマゾンのキンドルでは、なんと漫画が10万冊以上買うことが出来ます。
そんな電子書籍の気になる印税はというと・・・
単行本の印税と大きく差が付くなんと70%!!!
単行本が10%の印税だったので、なんとその7倍の印税が入ってくる仕組みになっています。
ただ、1点大きく違うのが印刷された部数に対して印税が入ってくる単行本に対し、
電子書籍の場合は売れた冊数×印税で印税が計算されます。
現在の電子書籍の市場規模は611億円もあるそうで、年々増加の一途をたどっているので今後もますます電子書籍に参入する漫画家さんが増えそうですね!
収入だけじゃない!アシスタント代などの漫画家の経費とは?
漫画を作るうえでは、収入だけではなくもちろん支出も発生します。
その大きな割合を占めるのがアシスタント代です。
よく漫画でも描かれたりしますが、マンガのアシスタントと言えばかなり過酷な状況で低賃金というイメージですよね。
『ドラゴン桜』の作者三田紀房先生の場合は全て自社でかかえるアシスタントを使うのではなく、一部外注さんに出すことによって経費を節約しているそうです。
とはいっても外注費用は1ヶ月100万円かかるんだとか!
それでも、自社のスタッフにかかる経費よりも安く抑えることが出来るそうです。
ちなみに外注アシスタントとはどういったものかというと・・・
まず下書きを先生がし、外部のスタッフが人物以外の絵をかきこんでくれるというものだそうです。
背景などが仕上がったら、最後に先生が人物を完成させ漫画を完成させるという流れになっています。
現在連載中の『砂の栄冠』は自社のアシスタントが仕上げているそうで、三田先生のオフィスではアシスタントさんにも年2回のボーナスが出るそうです。
それで外注さんよりも高くつくわけですね。
とはいえ、一度ヒット作を生み出せばかなり夢のある職業には違いありません。
ヒット作の裏にはリアルなお金の流れがあることがよくわかりました笑
多くの人に夢を与え、経済も潤すなんて素敵な職業ですね。
以上【漫画家の印税・年収について】のご紹介でした。