毎日食べるという方も多いであろう『卵』ですが、実は賞味期限が切れても食べられる食材ということ、ご存知ですか?
NHKガッテン!では、卵の賞味期限の謎が特集され驚きの新事実が明らかになりました。
ガッテンでも話題になった、賞味期限を切れても実は食べられる期間や卵が悪くなってしまう仕組みについてご紹介します。
一体どれくらいの期間まで食べることができるのか、切れていても本当に大丈夫なのか気になるその辺りを詳しくまとめてみました。
冷蔵庫の中に賞味期限切れのものがある方は是非チェックしてみてくださいね。
卵は4か月まで食べられる!?賞味期限はいつまで?
スーパーやお取り寄せなど、卵の購入方法には様々なものがありますが一般的には卵の賞味期限は採卵日から2~3週間となっています。
実際に卵パックの中にも賞味期限の紙が入っていたり、卵自体に印字されているものもありますよね。
でも実は古くなった卵も食べることができるんです。
NHKガッテン!では、なんと4か月前に賞味期限が切れた卵が登場し、実際に割って中身を見てみることになりました。
まず割る前の外見ですが、白い殻はそのままで見た目は特に変化はありません。
割ってみると・・黄身もきれいな状態で、香りも全く変わらないんです。
さらに詳しく検査したところ、卵の中の雑菌やサルモネラ菌も増えておらず、悪くなっていないことが判明しました。
実は卵は本来菌に強い構造になっているため、冷蔵庫なら4か月、常温なら2か月も大丈夫なんですね。
むしろ早く食べなくてはいけない、足が早い食材だと思っていたのでこれには驚きました。
常温でも長期保存がきくため、アウトドアの食材としても人気があるそうです。
では卵はどうして長期間生のままの状態でも腐ることがないのでしょうか。
卵はどうして長期間生でも腐らないのか?
殻があるとはいえ、中身は生のままなのに悪くならないってとても不思議ですよね。
その秘密はずばり、「殻」と「白身・カラザ」の部分にあります。
卵の殻の中では、卵黄が卵白とカラザによって常に真ん中に位置しています。
実はこの状態を保つことがとても大切なんです。
卵の表面が濡れていると雑菌が侵入し、雑菌が卵黄につくことで腐ってしまいます。
ですが卵の卵黄は固い殻やその下にある卵膜に守られているためよっぽど中まで雑菌が侵入してくることはありません。
さらに卵白には抗菌作用があるため、雑菌の侵入&増殖を防ぐ効果があるんです。
すごい仕組みですよね。
ただし時が経過すると卵白とカラザが弱くなり、卵黄を真ん中に維持することが難しくなってしまいます。
すると卵白より軽い卵黄が浮いてしまい殻に接してしまうことで雑菌が入り、結果腐ってしまうんですね。
この卵黄が殻の内側につくまでの時間が常温で約2か月、冷蔵庫で約4か月なんです。
賞味期限はなぜ2~3週間で書かれているのか?
ではなぜ本当は長期間食べることができるのに、国が定めた賞味期限は2~3週間なのか気になりますよね。
実は卵の中にまれに卵黄に最初から菌がいる卵があるんです。
にわとり自身が食中毒の菌に感染していると卵を体内で作る過程で、そういう卵が産まれてくる場合があります。
そういった卵が産まれる可能性は、なんと3万個に1個の確率です。
これは毎日1個食べた場合82年に1個あたる確率です。
つまりよっぽどもともと菌をもった卵に当たる確率はほとんどないわけですが、万が一そういった卵が含まれていた場合長期間保存しておくと腐ってしまうため、念のために菌が含まれていても生で食べることのできる最低のライン、その基準に賞味期限は合わせているんですね。
それが記載されている『2~3週間』というわけです。
ちなみにもし菌が含まれていても70度で1分以上しっかり加熱すれば菌は死滅します。
加熱する場合は賞味期限が切れてから2週間くらいが目安だそうです。
こんな繊細な基準で期限が設けられていたなんてびっくりですよね。
常温なら2か月、冷蔵庫なら4か月、でも自己責任で
つまり結果をまとめてみると
・常温保存なら2か月
・冷蔵保存なら4か月までは一応可能
・賞味期限を過ぎた場合は必ず加熱調理で
といえますね。
ですがあくまでもこれは1つ目の目安ですし、かなり少ない確率とはいえ菌が入っている卵に100%当たらないわけではないので注意は必要になります。
国が定めた基準にはそれなりの理由があるわけですから、個人的には賞味期限が切れたものはできる限り早めに食べたほうがいいのではないかなと思います。
とはいえ災害時などで冷蔵庫が使えなくなってしまったときなどに、常温保存できるということを知っていれば無駄に廃棄する必要もありませんし賞味期限内であれば生でも食べられるわけですから覚えておくと心強い存在の食材でもありますよね。
是非頭の片隅に覚えておいて、もしもの時には活用してみてくださいね。
ちなみに賞味期限ぎりぎりの卵を使ったレシピならこちらがおすすめです。
ガッテン流の『エアリー卵かけご飯』
オムライスも卵1個で作れる『ふわたまソース』
まだ日にちがあるなら定番の『目玉焼き』もおすすめです。
こちらも是非作ってみてくださいね。
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