NHKあさイチ、スゴ技Q「日本酒(料理酒)」の特集で放送された「煎り酒」の作り方をご紹介します。
日本酒に削り節、昆布、梅干しを煮て作る調味料で煮びたしやお吸い物、ブリの照り焼きなどに使うととても簡単においしく作ることができます。
おすすめの使い方もご紹介します!
目次
煎り酒とは?
最近話題の調味料「煎り酒」は自宅でも簡単に作ることができます。
アルコールを飛ばせば、お子さんでも食べられる調味料です。
煎り酒はしょうゆよりも塩分量が控えめで
煎り酒・・・7.8g(100ml中の塩分)
しょうゆ・・・14.5g
と約半分なので、減塩を気にしている方にもおすすめですね!
色も薄いので、食材本来の色や味を引き立ててくれます。
では作り方をご紹介します。
日本料理店鈴木さん流の煎り酒
まずはミシュランなども獲得している日本料理店、鈴木さん直伝の作り方をご紹介します。
こちらはアルコール分が残る作り方です。
後ほどアルコール分を飛ばした煎り酒の作り方もご紹介します。
材料
日本酒 700ml
かつおぶし 30g
昆布 10㎝四方
しょっぱい梅干し 塩分18%以上のもの 4個
しょっぱい梅干しを使うことで、かつおぶしや昆布のうまみをより引き立ててくれます。
作り方
1、鍋に日本酒、かつおぶし、昆布、梅干しを入れて5分煮込む。
沸騰したら弱火にし、3分煮る。
2、冷蔵庫でひと晩寝かせ、ざるにペーパータオルを重ね、しっかりとこせば完成です。
ちなみにこの煎り酒はアルコール分が残っているため、食材の臭みけしにも使うことができます。
保存方法
冷蔵庫で2週間保存可能です。
アルコールを飛ばした煎り酒の作り方
こちらは2015年6月29日にあさイチで梅干しが特集されたときに紹介されたレシピです。
昆布がなく、塩を入れて作る作り方です。
こちらはアルコールを飛ばす作り方なので、小さいお子さんなどにも使いやすい調味料になっています。
そのままかける時にもおすすめです。
材料 作りやすい分量
白梅干し 2個(塩分18%以上のものを用意します)
日本酒 2合
塩 10g
かつお節 10g
作り方
1、日本酒・梅干しを鍋に入れ、アルコールをとばすため強火で火にかける。
★炎が上がることがあるので注意してください。
2、沸騰が冷めないくらいの火に戻して、水分量が半分になるくらいにまで煮詰める。
★梅干しは潰さない方がいいのでそのままでOKです。
3、半分になったら塩を入れ、さらに2~3分煮る。
4、鰹節を入れ、一煮立ちしたら火を止めこす。
最後に鰹節と梅干のエキスをしっかりしぼり、冷めれば完成です。
保存期間は?
こちらのいり酒の保存は冷蔵庫で1週間くらいです。
1週間を目安に使い切るようにしたいですね。
ごはんを炊くときに入れる
ごはんを炊くときに入れるとつややかな、甘みのあるお米に炊き上がります。
分量はお米1合に対し、煎り酒大さじ1です。
通常通りに炊けば完成です。
煎り酒のぶりの照り焼き
砂糖も醤油も使わずに、味を付け照りも出すことができるレシピです。
材料
煎り酒 適量
ぶりの切り身 2切れ
ゆずの皮 適量
ねぎ 1/2本
塩 ひとつまみ
下準備
ゆずの皮は千切りにしておきます。
ねぎは厚めの輪切りにしておきます。
作り方
1、ぶりに塩をして2分おく。
その後流水で洗う。
2、ボウルに煎り酒を入れ、そこに1のぶりを加えて10分程度漬け込む。
煎り酒につけることで肉質がふわっとなります。
3、熱したフライパンにぶりを入れて焼く。
油は必要ありません。
4、両面に焼き色がついたら仕上げの煎り酒を加え、照りを付ける。
この時にねぎも加えて一緒に焼きます。
5、器に盛り付け、フライパンに残ったたれもかける。
ゆずとねぎを添えたら完成です。
小松菜の煮びたし
だしいらず、煎り酒だけで味を付けます。
煎り酒 適量
水 煎り酒と同量
小松菜 2株
かつおぶし 適量
作り方
1、小松菜は根元を切り落とし、根元に十字に切り込みを入れる。
鍋に湯を沸かして塩(分量外)を一つまみ入れ、さっとゆでる。やわらかくなったら流水にとる。
2、冷水にとり、色止めをして水気を切る。
3、鍋に煎り酒、湯を加えて沸騰させたら人肌まで冷ます。
4、小松菜は食べやすい大きさに切る。
3のつゆに入れ、10分ほどつける。
5、器に盛り付け、鰹節をかけたら完成です。
煎り酒のお吸い物
材料 2人分
煎り酒 カップ1
水 カップ1
しいたけ 1個 薄切りにする
麩 2個 ふやかしておく
柚子の皮 適量
煎り酒と水は同量用意します。
作り方
1、煎り酒と水を鍋に加え火にかける。
しいたけとふやかした麩を加えひと煮立ちしたら火を止める。
2、器に盛り付け、千切りにしたゆずの皮をあしらえば完成です。
調味料に足しても
コクのある調味料に足して使うのがおすすめです。
・ごま油・・・炒飯
・オリーブオイル・・・パスタ
・マヨネーズ・・・ポテトサラダに
・ケチャップ・・・お肉のソテーなど
混ぜて使うととても手の込んだ味わいになります。
そのままかける
白身魚のお刺身にかけたり、おひたしや、納豆に入れたりするととてもおいしくなります!
残った鰹節もご飯にかければおいしくいただくことが出来ます。
本当に色々な使い方ができるんですね。
まとめ
それだけで味が決まる調味料ということで、是非作ってみたいと思いました。
中に入れる梅干しには風邪予防効果などもあるそうなので、風邪をひきやすい冬にぜひとも使いたい調味料ですね。