野菜ソムリエの資格取得のために勉強法について悩む方は少なくないと思います。
今回は約2か月という期間で、1発で高得点で合格した筆者が独学で勉強した勉強法と対策法、実際に使った本や過去問題について詳しくまとめました。
再試験には再度費用がかかるため、1回で合格したいですよね。
これから勉強を始める、という方や試験が近いという方の少しでも参考になれば幸いです。
目次
『野菜ソムリエ』とは?
『野菜ソムリエ』とは
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格
※日本野菜ソムリエ協会ホームページより引用
です。
食に関する資格は色々ありますが、芸能人の方の中にも取得されている方がいるほか、テレビに野菜ソムリエの方が出演することも多くなりご存知の方も多いのではないでしょうか。
ソムリエ、とつきますがワインとは全く関係のない資格で野菜と果物をメインとした資格になります。
内容として
・品種の違い
・基本的な調理の仕方やコツ
・野菜や果物のことを他の人に伝えるためのコミュニケーション術
・アレルギーや成分表示に関すること
といった法律関係から料理に関することまで幅広く網羅されています。
資格を得るためには試験に合格する必要があり、自分で勉強しなくてはいけません。
今回は500点中490点正解した私が、実際に自宅でやった勉強法を詳しくご紹介したいと思います。
ちなみに私は自宅自営業+2人の子供を子育てしながらの受験で、勉強できた時間は約2か月間です。
仕事があり、子供がいてなかなか自分の時間が取れなくても時間を有効に使えば十分合格することができたので、その辺りのコツや暗記法もご説明しますね。
野菜ソムリエの試験の内容とは?
まず初めに、野菜ソムリエは受講するコースによって試験までの過程と試験方法にも違いがあります。
※これからご紹介するのはプロコースではなく、普通の野菜ソムリエコースについてです。
プロコースについては私は受験・受講していないので詳しくは公式ホームページをご確認ください。
日本野菜ソムリエ協会ホームページ
コースには
通学制 | 講師から全ての講座を直接学ぶことができる |
半通学制 | 4科目は通学、残りの3科目は通信で学ぶ |
通信制 | すべての講座を自宅でテキスト・DVDを見ながら自分で学習する |
この3種類があり、好きなコースを選ぶことができます。
私は子育てしながらだったので受講から試験まで全て自宅で完結できる通信制を選びました。
そのため勉強の仕方についても結構悩む点も多かったです。
もし自分だけで勉強するのが不安な場合は、通学制を選んだほうが直接話を聴くことができるので安心感はあるかもしれません。
メモ
通信制でもファクスやメールで疑問点を聞くことができるサービスが無料でついています。
独学でどうしてもわからない点は気軽に質問できるので、通信制の方が受験に不利ということはないので安心してください。
合格率はどれくらい?
野菜ソムリエの合格率は85%、プロの場合は35%にまで減ります。
野菜ソムリエは筆記試験(もしくはWEB試験)のみですが、プロからはプレゼンテーションも含まれるためより難しくなっているんですね。
ただ、私の受けた野菜ソムリエの難易度はこちらの記事でも詳しくご紹介しましたが
合格!野菜ソムリエの試験の難易度とかかった費用の体験談を紹介。
『かなり難しかった』です!
試験はマークシート方式で選択問題ではありますが、重箱の隅をつつくような問題も多く結構難しいな~と思いながら受験しました。
正直かなりしっかり勉強していたのですが、合格するかは自信がなかったです。
なので初級であっても絶対なめずに、しっかり勉強することをお勧めします。
合格のラインとは?
試験は『7割以上の正解』で合格となります。
全て選択問題なので、どうしてもわからない場合は無記入にせずにイチかバチかでもどこか選んでおいたほうがいいです。
7割以上正解を選ぶことができれば合格できるのでしっかり勉強すれば恐れることはありません。
※WEB試験の場合は時間が半分で、問題数も少なくなります。
ちなみに不合格の場合、追加で14800円払えば再試験を受けることができます。
ただ決して安い金額ではないので、1回で合格できるようにしっかり勉強するのがおすすめです・・・!
制限時間
制限時間は
試験会場で受験 | 2時間 |
自宅でWEB試験 | 1時間 |
となっています。
私が受けたのはWEB試験でしたが15分くらい余りました。
というのも、WEB試験の場合は1問ずつクリックで選択していくのですが、前の問題に戻ることができないんです。
つまり、回答の見返しができなかったためどんどん進めていくしかなく、15分余っていましたがそこで試験を終了しました。
会場で受験する場合はもし時間が余ったら見返る時間に当てることができますよね。
独学でも合格できる!勉強法と対策法
では、いよいよ本題の『独学での勉強法』をご紹介します。
まず初めにお伝えしておきたいのが、後から何か対策本や教材を購入する必要は一切ありません!
申し込みの際のテキストだけで充分なので、安心してくださいね。
テキストは受講の申し込みをしないともらえないので、まだの方は申し込みからしてください。
無料の資料請求もありますよ。
日本野菜ソムリエ協会ホームページ
まずはスケジュールを立てよう
まず私は教材が届いたら試験日までを逆算してスケジュールを立てました。
ただでさえ勉強できる時間が限られているので、ざっと教材に目を通し、ベジフルカルテを含めた試験日までのスケジュールをマンスリーで見えるカレンダーに記入。
ベジフルカルテも1枚当たりのボリュームが多い上に、レシピの制作も枚数分課題になっているのでしっかりスケジュールに組み込んだほうがいいです。
テキストは
・基本のテキスト
・解説本
の2冊をメインとして使っていきます。
この2冊がとっても重要で、正直この2冊さえしっかり理解し、隅々まで覚えることができれば試験は楽勝です。
だってここからしか出ないですから。
なので他の本は必要ありません!
この2冊をメイン教材として勉強してください。
※ベジフルカルテとは野菜の特性や料理法などを自分で調べ詳しく記載する課題の1つです。
野菜ソムリエの場合は期日までに8枚、プロの場合は10枚の提出が必要になります。
提出できないと筆記試験に合格しても不合格となります。
私の場合ですが、試験日まで約2か月あったので
7教科 | 1教科につき2日×7=14日 |
DVD | 2日 |
ベジフルカルテ | 8枚×1枚につき2日=16日 |
過去問 | 1日 |
合計 33日必要
というように計算しました。
※過去問は他にやれる日にプラス2日解きました。
ここは自分の使える時間と集中力を目安に決めればいいと思います。
ちなみにDVDはベジフルクッカリーの野菜の切り方と料理の基本の部分で、動画で見ながら学ぶことができるのでとても勉強になりました。
このDVDだけでも受講してよかったな~と思えたのでよかったです。
7教科×2日間=14日 というのは初めにテキストをじっくりと読み、理解するための時間です。
14日間かけてしっかり読み込んだ後、さらに試験に向けて重要なポイントを理解していくのに残りの日数を当てました。
また仕事や子供関連でどうしても時間がさけない日も絶対出て来ると思ったので、日数にはかなり余裕を持たせました。
実際に1日5分くらいしか勉強できない日もあったので、余裕を持ったスケジュールは大切だと思います。
私は家族に子供を見てもらって、1日1時間が集中して勉強できる時間の限界でした。
あとは試験の2日前からは家族にお願いして、朝から17時くらいまで集中して1日勉強しました。
本はテキストだけで大丈夫
先ほども述べましたが、勉強に使う本はテキストと解説本だけで大丈夫です。
余分に何かを買う必要はありません。
むしろ買うと混乱するんじゃないかな~と思います。
その代わり、本はこれでもか!というくらいしっかり読み込んでください。
試験では『えっ?』と思うような重箱の隅をついたような問題もかなり出ました。
テキストに※マークで小さい文字で書いてあるようなことが試験に出たり、解説本にしか書いてないことが出たりしたので両方を一緒に読み進めながら勉強するのがおすすめです。
私はアナログな人間なのでノートとカードリング、マーカーを買って勉強に使いました。
暗記するところも結構多いので、自分に合った方法で暗記ができるといいですね。
私は1度目の読み込みで重要だと思う点にマーカーで線を引いて、2度目でカードリングに書く、
あとは隙間時間にカードリングを使いながら暗記する、という方法で勉強しました。
暗記法についてはこの後詳しくご紹介しますね。
過去問題は絶対にやっておく
もう1つ、過去問題は受講を申し込むと練習問題というものが公式ホームページでダウンロードできるので、絶対数回はやっておいたほうがいいです。
私も
・勉強し始めのころに難易度と問題の確認のために1度
・結構しっかり勉強した後に確認のために1度
・試験前日に1度
の計3回解きました。
過去問集というのは出ていないので、無料で使える公式のものがおすすめです。
おすすめの暗記法
おすすめの暗記法をいくつかご紹介します。
有名なものもいくつかと、独学の方法も併せてまとめました。
遺伝子組み換え食品8作物の覚え方
テジナパアトダメ
てんさい、じゃがいも、菜種、パパイヤ、アルファルファ、とうもろこし、大豆、綿実
それぞれの作物の頭の文字を取った語呂合わせです。
アレルギー物質の表示、必須の食品7品の覚え方
チラコソタマカエ
乳、落花生、小麦、そば、卵、カニ、エビ
これも語呂合わせになります。
ちらっとこそこそ玉を変える、というイメージで覚えました。
アレルギーの表示が推奨されている21品の覚え方
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、
ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、アーモンド
これは語呂合わせで覚える方法より数が多いのでグループ分けにして覚えるほうが覚えやすかったです。
とにかく種類が多いので、私は
・お肉
・お魚
・フルーツ
・ナッツ
・その他
でイメージ+関連付けして覚えました。
例えば上の並び順だとバラバラで覚えにくいですよね。
なので、
・あわび、いか、いくら、さけ、さば
(あわび、いか、いくらまでは続きで覚え、後は魚2つと覚えた)
・牛肉、鶏肉、豚肉
・オレンジ、キウイフルーツ、バナナ、もも、りんご
・カシューナッツ、くるみ、ごま、アーモンド
・大豆、まつたけ、やまいも、ゼラチン
(この4つはひとくくりで覚える)
という感じでグループ分けして、連想ゲームのように続けて思い出せるように暗記しました。
この方法、覚えやすいので結構おすすめですよ。
指定野菜・果物の覚え方
指定野菜と果物も種類が多いので、分類で分けて暗記しました。
指定野菜14品は
・きゅうり、トマト、なす、ピーマン(夏野菜グループ)
・キャベツ、レタス(似ている仲間)
・玉ねぎ、にんじん、じゃがいも(カレーの具材)
・さといも(じゃがいもに続けて覚える)
・ネギ、白菜、大根(鍋野菜、冬野菜グループ)
・ほうれん草
この分類で分けて覚えました。
果物は
・すいか、メロン(大玉グループ)
・バナナ、いちご(我が家で人気のフルーツのグループ)
・ミカン、りんご(冬に美味しいグループ)
・ブドウ、ナシ(秋に美味しいグループ)
という分類で覚えました。
フルーツはイラストに描いてみても覚えやすかったです。
絵のイメージで覚えます。
それぞれの品種については、1種類ずつノートに野菜の名前を書いて、その下に品種を書いて覚えました。
きゅうり | 白イボ系 |
四葉 | |
もろきゅうり | |
加賀太 | |
フリーダム |
このように書いて、さらにそれぞれの特徴も併せて覚えることでどんな野菜の品種かが覚えやすかったです。
品種は絶対に出るので、余さず覚えるのがおすすめです。
あと苦戦したのが野菜と果物の区別色々のところです。
ここはもうしつこいくらい繰り返し勉強しました。
特に広辞苑による定義と農林水産省による定義は難しいので、細かい部分までしっかり覚えたほうがいいです。
絶対試験に出ますよ~
試験当日
試験当日は直前まで苦手なところを集中的に見返しました。
あとは途中で眠くなって集中力が切れないように、前日の夜は早めに寝て体調を万全にしておきました。
あとは持ち物確認は絶対に!
WEB試験の場合はネット環境もとても大切になるので、しっかりネットがつながっているかも確認してください。
合否が届くのは約2週間~1か月後
合否が届くのは約1か月後、という案内でしたが私は約2週間で届きました。
レターパックライトで自宅のポストに投函されていたので確認したら合格証書と各種案内が!
嬉しかったです~
時間があまりない方でも、時間を作って集中して勉強すれば合格は決して難しくありません。
勉強するために必要な本も、テキストだけで十分なので余分なお金をかける必要もないです。
しっかりテキストを読み込んでくださいね。
以上『野菜ソムリエの独学での勉強法』のご紹介でした。
もしまだ申し込んでいない方はまずは無料の資料請求がおすすめですよ。
お得なキャンペーンや期間限定の講座が開講されている場合もあります。
日本野菜ソムリエ協会ホームページ
また、合格して資格を取得して分かったメリット・デメリットも詳しくまとめています。
私は取得してとてもよかったので、少しでも参考になれば!
野菜ソムリエ取得で分かったメリット5つ。仕事に活かせるかは自分次第。
合格!野菜ソムリエの試験の難易度とかかった費用の体験談を紹介。