9月7日のNHKあさイチでは配偶者に先に先立たれてしまうこと起こる「夫ロス」について取り上げられました!
夫ロスで起こる精神的負担や金銭問題、グリーフケアについてご紹介します。
夫ロスとは?
配偶者を亡くした場合の精神的ショックは親を亡くしたときに比べ、3倍も多いんだそうです。
ちかさん(44歳)は2年前にご主人を亡くしました。
お子さんはまだ7歳と2歳。
2年たっても一向に喪失感がなくならず、とてもおつらいそうです。
ちかさんのお誕生日祝いの旅行に行ったなんと5日後に居酒屋のトイレで倒れているところは発見。
そのまま帰らぬ人となってしまったそうです。
その後食欲がなくなり10キロもやせてしまい、お酒に逃げてしまうときもあるのだとか・・
複雑性悲嘆
実はこういった症状には「複雑性悲嘆」という病名があるそうです。
具体的にどのような症状が当てはまるかと言うと、
・死別後1年以上激しい悲しみが持続
多くの人は半年ほどで光が見えてくることが多いそうなんですが、1年や2年以上続いてしまう
・日常生活にも支障が出ている
と言ったものが挙げられます。
またどんな人がなりやすいかというと
・夫に深い愛情を抱いている
・夫に対する後悔がある
・幼少期の親子関係が不安定
・周囲の支えが少ない
もともとご主人との精神的なつながりが強かった人に多い傾向だそうです。
傷つく周囲からの言葉
また、周囲からの何気ない一言でとても深く傷ついてしまう場合もあります。
実際にどんな言葉で傷ついたか、というものが紹介されました。
・ひとりで気楽になっていいね
・もっとよい病院に行けばよかったのに
・遺族年金で生活できるんじゃないの?
・夫が死んだのによく出歩けるね
などなど・・
これはちょっと無神経ですよね(/_;)
周りの人もしっかりと配慮してあげたいものです。
他にもよかれと思ってかけた言葉でも傷つく言葉というものはたくさんあり、
・いい人見つけて再婚したら?
・しっかりしなさい
・夫を亡くした君の気持はわかるよ
・大丈夫?元気出してね
・がんばってね
などが紹介されました。
男性20~49歳の死因とは?
実際に厚生労働省が発表している20~49歳の男性の死因はこちらです。
1、自死 30%
2、がん 17%
3、心疾患 13%
4、不慮の事故 9%
5、脳血管疾患 7%
6、その他 24%
夫をうつ病でなくしたら
夫が39歳の時にうつ病で亡くなってしまった方が登場しました。
家族(自分)に問題があったのではないかととても悩んだそうです。
当時ご主人は深夜まで残業が続き、帰宅したもすぐに自分の部屋にひきこもっていたそうです。
心配した奥さんが病院に連れて行ったところうつ病と診断され、治療のさなかに逝ってしまったそうです。
今でも自分を責め、世間からの目を気にしてしまうそうです。
職場の人や子供たちにも本当のことを打つあけることが出来ず、長男が高校生になった時に初めて本当のことを言えたそうです。
うつ病で亡くなった場合は病死と同じと考えていいそうです。
なので自分のせいだったのでは・・とあまり自分を責めず、お子さんに話しをするときもきちんと病気だったんだよ、と話してあげるとよいということでした。
今は予防センターと言うものもあるそうなので、心配な場合は利用してみてもいいですね。
知っておきたい!お金の準備
他にも義実家と遺産相続で揉めるケースもあるそうです。
一家の大黒柱でもある夫を亡くすと、精神的にだけではなくお金の面の問題も出てきますよね。
ファイナンシャルプランナーさんが教えるお金の準備&知っておきたいことがこちらです。
・死亡保険金は受取人が全額もらえる
・・・遺産分割を求められても応じる必要がない
・財産は夫婦で共同管理をする
・・・夫しか知らない口座があると亡くなった後その存在すら知られない場合があるため
・妻名義の口座を持つ(300万円程度)
・・・夫名義の口座は亡くなった後凍結されてしまうためお葬式代などとして妻名義である程度持っておく必要がある。
覚えておきたいですね!
グリーフケアとは?
グリーフケアってご存知ですか?
「グリーフケア」とは、大切な人を失い悲しんでいる人を支える取り組みのことで、同じ境遇の人たちと悲しみを分かち合う会などが開催されています。
番組最初に登場したちかさんは、この他に自身でフェイスブックでグループを作り、小さい子供を抱え残された人たちとつながっているそうです。
それがとても心の支えになっているということでした。
配偶者を亡くす悲しみはいつかは訪れるものですが、想像を絶するものでもありますよね。
こういった取り組みもあるということも覚えておきたいですね!