夏休みの自由研究にもぴったりな、不思議な『つかめる水の作り方』をご紹介します。
アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムなどの材料を使うことで、ぷるぷるで指でもつまめる水を簡単に作ることができます。
今回は通販で購入できるキットを使って作ってみました。
基本の作り方と応用編の4パターンも試してみたので、参考になれば幸いです。
目次
不思議なつかめる水
準備するもの・材料 1回分
水 1リットル+400ml
ぬるま湯 約30~40度のお湯 250ml
アルギン酸ナトリウム 約2.5g
乳酸カルシウム 約4g
ボウル 1個
小さめのボウルや容器 1個
500mlのペットボトル 2本
網じゃくし 1個
れんげ(底が丸いものがおすすめ) 1個
ポイントになるのがアルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムです。
別々でそろえてもいいですが、手軽に楽しめるキットがあるので初めてならこちらがおすすめです。
今回はこちらの『触れる図鑑』を購入しました。
触れる図鑑 つかめる水
上の分量を1回分として、2~3回分は材料が入っているのでおすすめですよ。
アルギン酸ナトリウムとは?
昆布などに含まれるぬめり成分の一つで美容出来や薬などの使用されています。
実はこのつまめる水の原理を利用したお菓子がスーパーでも販売されています。
クラシエから出ている『どどっとつぶぴょん』です。
今回使ったキットは食べても無害だそうですが、一応食用ではないため食べることができません。
クラシエのお菓子は食べられて、アルギン酸ナトリウムの原理も楽しめるのでこちらも一緒に買うと楽しいですよ。
動画
作り方を動画でもご紹介しています。
特にぷるぷるもちもちな仕上がりは、動画だとわかりやすいと思うので是非ご覧ください。
作り方
1、ペットボトルにぬるま湯を注ぎ入れ、アルギン酸ナトリウムを加える。
蓋をしっかり締めて10分間ふり、しっかり溶かす。
結構ダマになりやすいので、ちょっと大変ですがしっかり振って溶かします。
溶けたらそのまま置いて、白濁した色が空気が抜けて透明になるまで20~25分待ちます。
2、別のペットボトルに水400mlを注ぎ、乳酸カルシウムを加えて振って溶かす。
こちらはすぐに溶けます。
3、小さめのボウルに乳酸カルシウム液を全て入れる。
大きいボウルだと後でぷるぷる水を作りにくいので、口が広い容器がおすすめです。
別のボウルに1リットルの水を入れる。
4、れんげの中にアルギン酸ナトリウム水を注ぎ入れる。
れんげを乳酸カルシウム水の中にそっとゆっくり沈める。
そのままれんげから水の中にアルギン酸ナトリウムを落とすようなイメージで、カルシウム水を動かさないようにれんげだけを引き抜く。
5、2~5分そのまま入れておく。
長く入れるほどしっかりした固さにすることができます。
短すぎると破れやすく、柔らかすぎるので初めてはちょっと長めがおすすめ。
6、触ってみて好みの固さになっていたら手で取り出し、水のボウルに入れる。
水の中から取り出したら完成です。
膜のようになっているので、破くと中から水が出てきます。
逆に優しく触ってあげないと、破れてしまうこともあったので扱いには注意が必要です。
ちなみにうまくいかないとこんな感じに。
破れてしまってもこんな感じになります。
成功するとぷるぷるもちもちでかわいいですよ~
むにっとしていてちゃんと指でつまめるのですごいです。
応用編 1、透明なツブツブを作る
応用編として、スポイトを使うと透明できれいなツブツブを作ることができます。
1、小さめの器やれんげにアルギン酸ナトリウム液を注ぐ。
2、スポイトで吸う。
3、カルシウム液の中に少しずつ落とす。
4、網じゃくしですくい、水の中に入れてすくったら完成です。
これ、キラキラでとってもきれいなのでおすすめですよ。
きれいで癒されます。
それに簡単にできるので、大きいつまめる水より失敗しにくいです。
応用編 2、人工イクラやカラフルなツブツブを作る
応用して人工イクラやカラフルなツブツブを作ることもできます。
1、パレットなどに水彩絵の具を出し、アルギン酸ナトリウムを加えてよく混ぜて絵の具を溶かす。
2、スポイトで吸って、カルシウム液の中に少しずつ落とす。
3、2分くらい放置する。
4、網じゃくしですくい、水の中に入れてすくったら完成です。
赤色だけで作るといくらっぽくなりますよ。
応用編 3、中にフィギュアを入れる
応用編3つ目は『中にフィギュアを入れる』方法です。
小さめのものなら大丈夫、プルプルの中に閉じ込められていてかわいいですよ。
1、レンゲにアルギン酸ナトリウム液を注ぎ、フィギュアを入れる。
あんまり大きいものだとはみ出してしまうので、小さめのものを入れるのがおすすめです。
2、カルシウム液の中にそっと沈め、フィギュアの位置を調節する。
3、そのままそっとれんげを外しながら中にフィギュアごと沈め、れんげを取り除く。
4、あとは通常のつかめる水と同じで、2~5分置いたら取り出し、水の中に入れたら完成です。
応用編 4、キラキラを入れる
最後にご紹介するのは『キラキラを入れる』方法です。
ネイルアート用の小さいラメストーンを使ったのですが、粉状のラメの方がよかったかも。
ネイルストーンでもちょっと重くて、まん丸い形にするのは難しかったです。
1、レンゲにアルギン酸ナトリウム液を注ぎ、ラメを入れる。
ざっと混ぜる。
2、あとは通常のつかめる水と同じです。
念のため5分漬けました。
きらきらできれいですが、形はちょっといびつになりました。
他にも偶然の産物で動物っぽい形になったり、色々できて面白かったです。
キットはかなり粉もたっぷり入っていて、失敗しても十分やりなおせる量が入っていました。
パレットもついていますし、これ1つで全てカバーできる点がいいですね。
今回ご紹介した応用編もこのキットの中でも紹介されているので、カラーで確認しながら作れますよ。
どうして固まるの?
なぜ水がつかめるようになるのかというと、アルギン酸ナトリウム水は乳酸カルシウム水に触れると硬くなる性質を持っているからなんです。
そのため2つの溶液が触れ合っている部分だけが硬くなり、薄い膜を作ることが出来るため水がつかめるようになるんです。
この2つの材料は食品添加物として使われているものなので一応無害な点も安心ですね。
ただお子さんがやる場合は保護者の方と一緒にやるほうが安心です。
遊び終わった後の片付けも楽
遊び終わった後は庭に捨てても大丈夫なんだそう。
2つの溶液を一緒に流しに流してしまうと、固まって詰まる危険があるので別々にトイレに流す、排水溝に流すなどの対策は必要です。
またぷるぷるになったつかめる水は燃やせるゴミで大丈夫なので楽ですよ。
室内で出来る水遊びの延長っぽい実験なので、暑い季節のお家遊びにもぴったりです。
実験や工作好きの子には特におすすめ。
正直大人だけでやってもかなり面白かったです笑
以上『つかめる水の作り方』のご紹介でした。
面白いのでおすすめですよ。
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