日本野菜ソムリエ協会が認定している『野菜ソムリエ』の資格取得試験に無事1発で合格しました。
そこでこれから受験を考えている方の参考になればと思い、実際の試験の難易度と取得までにかかった費用を詳しくまとめました。
初めに言うと、試験は結構難しいです。
また民間の資格の中では費用もかなりかかるほうです。
そのため興味はあるけれど悩んでいる方も多いはず。
申し込む前に調べておきたい!という方や、申し込んだけれど試験が心配、という方の参考になれば幸いです。
目次
『野菜ソムリエ』とは?
『野菜ソムリエ』とは
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格
※日本野菜ソムリエ協会ホームページより引用
です。
食に関する資格は色々ありますが、芸能人の方の中にも取得されている方がいるほか、テレビに野菜ソムリエの方が出演することも多くなりご存知の方も多いのではないでしょうか。
ソムリエ、とつきますがワインとは全く関係のない資格で野菜と果物をメインとした資格になります。
内容として
・品種の違い
・基本的な調理の仕方やコツ
・野菜や果物のことを他の人に伝えるためのコミュニケーション術
・アレルギーや成分表示に関すること
といった法律関係から料理に関することまで幅広く網羅されています。
資格の認知度としては高いので、色々なシーンで使える資格ともいえると思います。
ちなみに私は取得後、プロフィールに記載するようになってから企業様とのお仕事が増えました!
具体的には雑誌へのレシピ提供、料理動画の提供などです。
やはりわかりやすい肩書があるのとないのとでは、企業の担当者の方の印象も違うのかなと思いました。
ただ資格取得には費用と、試験に合格する必要があります。
今回はその2点について、詳しくご説明しますね。
資格取得までにかかった費用
資格を取得するには主に3種類の費用がかかります。
それは
1、資格の申し込みにかかる費用(これが一番高額)
2、ベジフルカルテのためにかかる費用(主に食費)
3、勉強のためにかかる費用(交通費・文房具など)
です。
全て合計すると私の場合は『152500円』トータルでかかりました。
順に詳しくご説明しますね。
申し込みにかかる費用
まず資格を取りたいな、と思ったら初めに日本野菜ソムリエ協会ホームページから希望のコースを申し込む必要があります。
野菜ソムリエには2種類あり、
・野菜ソムリエ 148,000円
・野菜ソムリエプロ 320,500円
があり、プロの方が上級の資格になります。
その分かかる費用も高くなります。
野菜ソムリエをはじめに取得し、その後でプロを受講する場合は172,500円の追加受講費で取得することができます。
ちなみに私はプロではなく、ただの野菜ソムリエの方を取得しました。
理由としては、料理ブログを運営しているので野菜や果物の知識をより深めることが目的だったため、毎年の更新などが必要になり、かなり高額なプロにはうまみを感じなかったためです。
あとは、もし上の資格を取得したいと思ったら後から追加費用で受講も可能なので、悩む場合は普通の野菜ソムリエでいいのではないかな?と思います。
あくまでも民間試験であり、国家資格ではありませんしね。
2つのコースの違いは公式ページが最新の情報が掲載されているので、気になる方はご確認ください。
日本野菜ソムリエ協会ホームページ
ベジフルカルテのためにかかる費用
かかる費用の2つ目は『ベジフルカルテ』作成にかかる費用です。
『ベジフルカルテ』というのは、資格取得の必須条件になっている提出物のことで、配布されるシートに自分で決めた野菜や果物に関して調べたことを詳しく記入する課題になります。
この課題は書籍などで調べて記述する他、実際にスーパーや八百屋さんなどに行って課題に決めた野菜・果物の産地などを調べ、さらにその食材で料理を作ってレシピを記述しなくてはいけません。
つまり『食費』がかかります。
選ぶ野菜と果物は好きに決めることができるのですが、ある程度の決まりがあり主役にする食材は冷凍・缶詰・乾物は使用不可です。
また私が受講したコースの場合は8枚の提出が必須で、1シートにつき1種類しか使うことができません。
プロコースの場合は10枚必要になります。
品種が違えば同じ野菜を使ってもいいのですが(例えばミニトマトで1枚、フルーツトマトで1枚という方法は可能です)、ある程度色々な食材を使わなくてはいけないので結構ベジフルカルテのための費用がかかりました。
あくまでもレシピ、なので他の食材と組み合わせる料理がほとんどですしね。
ただ作った後食事として楽しめるので、ここは普段の食費の中から出せる部分だとは思います。
なので工夫すれば、十分家計の中から出すことができますよ。
ざっくりですが、私の場合はベジフルカルテ1枚につき平均で500円くらいかかったかな、と思うので
500円×8枚=4000円
という計算になりますね。
ここは節約しようと思えばアイディア次第で削れるので、少しでも費用を抑えたい方は工夫するといいと思います。
勉強のためにかかった費用
最後にかかる費用は『勉強のためにかかる費用』です。
私は通信制にしたので、全て自宅で受講することができましたが会場に講座を聴きに行く通学制の場合は会場までの交通費、遠方の場合は宿泊費などがその都度かかります。
なので申し込みの際によく調べて、近くに会場がない方の場合、かつ自分でしっかり勉強できる方は通信制がすごくおすすめです。
全て自宅で完結できるので、育児をしながらでも予定が立てやすくすごく楽でした。
スケジュール管理はしっかり自分でしなくてはいけませんが、自己管理が得意な方にはおすすめですよ。
また、勉強のためにノートやカードリング、マーカーなどを購入したのでその費用が500円くらいかかりました。
これは自宅にストックがある方や勉強法によっては省ける費用だと思います。
試験が不合格だった場合は再試験にお金がかかる
試験は一度の申し込みで1回受けることができますが、不合格だった場合再試験に再度お金がかかります。
再試験の費用は14800円です。
結構高いので、絶対1回で合格したほうがいいです笑
私も再試験だけは免れたい・・・という気持ちで一生懸命勉強しました笑
再試験は受けなかったので、ここまでの費用を合計すると『152500円』かかっていることがわかると思います。
ちなみに国家資格である調理師免許の場合、1年間専門学校に通うとかかる費用は1,580,000円(158万円)です。
※調理師免許には他に、週4日以上1日6時間以上の実務経験を2年間でも試験を受ける資格が取得できます。
もちろん民間資格と国家資格という大きな違いがありますが、2か月あれば自宅学習でも取得できる資格で、費用が約15万円と考えると妥当なのかもしれませんね。
試験の難易度
もう1つ、受講前に気になるのが『試験の難易度』だと思います。
ちなみに私は500問中490問正解で、無事合格でした。
試験はマークシート方式で、自宅受験の場合も同様でPCの画面上でいくつか用意されている答えの中から正解を1つ選ぶ形になります。
7割以上の正解で合格で、通常の会場で受ける試験もWEB試験も難易度は同じです。
難易度ですが、正直私にはかなり難しかったです・・・・!!
もともと勉強自体は大好きなのと、料理が大好きなので試験勉強は苦ではなくとても楽しかったのですが法律に関する問題もありますし、重箱の隅をつつくような問題も多く試験中ヒヤヒヤしました笑
野菜ソムリエは申し込むと過去問が専用ページから閲覧することができるので、受験前に何回か解いてみたのですが過去問よりはるかに難しくて『話が違うじゃないか・・・!』と思いました笑
試験自体は選択問題なので、もしどうしてもわからなければ何かを選んでおけば運がよければ正解になる可能性はあります。
ただ、ある程度しっかり勉強しておかないと合格は難しいと思います。
私は教材が届いた日から毎日少しずつ時間を作って勉強し、試験を受ける2日前は1日使って集中して勉強しました。
その間に過去問を解き、わからないところや苦手なところは改めて勉強する・・・という感じです。
この試験は出題範囲が広いため、勉強しなくてはいけない内容が多いのも難易度が高い一因だと感じました。
もともと
・栄養学の知識がある
・医学の知識がある
・野菜や果物オタク
・調理師免許を持っている
という方はかなり優位だと思います。
私のようなただの料理好きだと、初めからきちんと理解しているのは野菜の切り方くらいで他はイチからしっかり勉強しなくてはいけませんでした。
なので、民間試験ですが試験自体はなめずに取り掛かったほうがいいです。
もう一度言いますが『結構難しい』です!
ちなみに勉強法についてはこちらの記事に詳しくまとめているので、よろしければご覧ください。
野菜ソムリエを独学で勉強する方法。本はテキストと過去問題でOK!
WEB試験ってどんな感じ?
今回私が受験したのは自宅で受けられる『WEB試験』です。
新型コロナウイルスの影響で、自宅で受講、受験ができるコースが新設されたためそちらで受験しました。
通常の試験の場合は日程があらかじめ会場別に決められているので、確認の上申し込んだほうがいいです。
その上で当日決められた時間に会場に行き、受けることになります。
WEB試験の場合は決められた1か月間の中で好きなタイミングで受けることができます。
日にちも、時間も自由に決められるので子育て中の私にはとってもありがたかったです。
あらかじめ家族にお願いしておけば、別室にこもるだけで受験できました。
ただネット環境がバッチリなのは最低限の条件で、試験を受けている間にネット環境が切れると再受験することができません。
そこはかなりデメリットだと思います。
またスマホは不可で、パソコンもしくはタブレット、かつ最新の通信環境が必要になります。
例えばWindowsならInterner Explore11、Edge、Chrome、Firefox
MacOSならSafari、Chrome
のいずれも最新版です。
これが用意できない場合はWEB試験は受けられないので、申し込み前にしっかり確認してくださいね。
合格通知はいつ来るの?
合格通知は約1か月後、ということでしたが私は約2週間で届きました。
レターパックライトが自宅のポストに投函される形で入っていました。
なので1か月経っても届かない場合は一度事務局に聞いてみるといいと思います。
まずは無料の資料請求がおすすめ
今回『野菜ソムリエの難易度とかかった費用』について詳しくご紹介しました。
受講を検討されている方は無料の資料請求がおすすめですよ。
パンフレットに最新の受講内容の情報が詳しく記載されていますし、お値打ちに受講できるキャンペーンなどが行われていることもあります。
私も申し込む前に資料請求をして、WEB試験の存在を知ったので興味がある方は是非チェックしてみてくださいね。
また、合格して資格を取得して分かったメリット・デメリットも詳しくまとめています。
野菜ソムリエ取得で分かったメリット5つ。仕事に活かせるかは自分次第。
こちらもおすすめです。
野菜ソムリエを独学で勉強する方法。本はテキストと過去問題でOK!