NHKあさイチやきょうの料理でも話題になったレモンの万能調味料『塩レモンの作り方』をご紹介します。
料理研究家の井澤由美子さんが考案された、国産レモンを丸ごと塩漬けにした保存食のレシピです。
そのままでも、様々な料理にアレンジして調味料としても使うことができます。
おすすめのアレンジレシピもいくつかご紹介しますね。
目次
基本の塩レモン
調理時間:15分
レシピの分類:調味料
レシピの種類:日本料理(モロッコ料理)
材料 500mlの保存容器1個分
国産無農薬レモン 3個
粗塩 500g
保存瓶 500ml以上のもの
レモンの洗い方
今回のようにレモンを皮ごと使う料理の場合は、初めにしっかりときれいに洗う必要があります。
レモンの表面についた汚れ落としもできる洗い方をこちらの記事に詳しくまとめています。
是非ご覧ください。
レモンの洗い方。塩や熱湯を使った皮の農薬・防カビ剤の落とし方。
下準備
保存瓶はきれいに洗い、最初に40℃くらいのぬるま湯を回し入れて温めた後一度湯を捨てて、沸騰した湯を回し入れる。
その後水気をよく切ったら清潔な布巾の上にねかせて蒸気を逃がしながら乾かしてから使います。
レシピ動画
作り方をレシピ動画でもご紹介しています。
是非ご覧ください。
続いて画像とテキストでも作り方をご説明しますね。
作り方
1、レモンはナイロンたわしや塩(分量外)でしっかりとこすり洗いをして流水で洗い流す。
水気をしっかりとふき取る。
2個を1㎝厚さの輪切りにする。
1個は乱切りにする。
種は見える範囲で取り除いておきます。
2、熱湯消毒したきれいな保存容器の底に底全体が隠れる程度粗塩を敷く。
その上にレモンと塩を重ねて入れていく。
このように順番に層になるように重ねていき
最後は塩で蓋をします。
3、蓋をしてからよくふって、まんべんなく塩を行き渡らせる。
常温の冷暗所において漬け込む。
時々上下を返し、全体を振ってなじませる。
徐々にレモンから水分が上がってきます。
1週間で完成し、使えるようになります。
一度封を開けたら冷蔵庫で保存し、1か月、1年と悪くならなければずっと使うことができます。
徐々に塩が溶けて液体になっていきますよ。
続いてアレンジレシピ・活用レシピをいくつかご紹介しますね。
スパイスレモン塩
『スパイスレモン塩』は塩レモンのアレンジ版。
漬け込む際にスパイスを一緒に入れることで、スパイシーで美味しい香りのある塩レモンに仕上がります。
これ、びっくりするくらい美味しいのでかなりおすすめですよ。
いつもと違った塩レモンを作りたいという方にもおすすめです。
材料 作りやすい分量
レモン (国産無農薬) 3個(1個が約120g)
粗塩 大さじ3
クローブ (ホール) 3個
シナモン (スティック) 1本
塩 適量
作り方
<下ごしらえ・下準備>
1、保存瓶を用意する。
耐熱で500mlのものを用意します。
きれいに洗い、最初に40℃くらいのぬるま湯を回し入れて温めた後一度湯を捨てて、沸騰した湯を回し入れる。
その後水気をよく切ったら清潔な布巾の上にねかせて蒸気を逃がしながら乾かす。
2、レモンは流水に当てながらきれいなナイロンたわしでこすり洗いするか、塩でこすり洗いをしっかりとする。
流水で洗い流し、水けをしっかりと拭きとる。
3、まな板の上に置いて上から軽く押しつけるようにしてころころ手のひらで転がす。
転がすと皮と果肉が柔らかくなります。果汁を絞る時もこの方法を先にしておくとよく搾れます。
4、ヘタを取り除く。
5、レモン1個は、塩となじみやすいように皮に数か所、浅く切り目を入れておく。
その後完全に切り離さないように注意しながら、放射状に8等分に切り目を入れる。
6、残りの2個は横半分に切る。そのうち1/2コは、放射状に4等分に切り目を入れ、残り半分の1/2個は8等分に切り目を入れる。
切り方や切れ目を変えて作ることで使うときに量が調節しやすくなります。
残り1個分は果汁を搾る用にそのまま取っておく。
7、6の切り目を入れたレモンにクローブを1コずつ刺す。
8、5のレモンの切り目を入れた側から粗塩大さじ1を詰め、保存瓶に入れる。
6で切り目を入れたレモンは、1/2個につき粗塩大さじ1/2を詰め瓶に入れる。
9、シナモンを加え、残りのレモンの果汁を搾る。
搾ったあとの皮も瓶に入れ、粗塩大さじ1を詰め、ふたをして常温においておく。
10、時々上下を逆さまにしてなじませる。
1週間ほどたって粗塩が完全に溶け、液体になったら完成です。
塩レモンと同様に開けたら冷蔵庫に保管し、使う時は清潔なスプーンなどでその都度取り出して使います。
日にちがたつにつれて、酸味と塩けがまろやかになり味の変化の楽しむことができます。
根菜と豆のレモン塩のピクルス
野菜と豆が塩レモンの効果で風味豊かに漬かるピクルスのレシピです。
作り置きの副菜におすすめですよ。
スパイスレモン塩で作ってもかなりおいしかったです。
材料 容量750mlの保存瓶1個分
ピクルス液
塩レモンもしくはスパイスレモン塩 1/8個分
スパイスレモン塩を使う場合は中に入れたスパイスも適宜
赤唐辛子 1本
きび糖(または砂糖) 大さじ4~5
酢・水 各カップ1/2
漬ける野菜
大根 300g
にんじん 150g
ゆで大豆(ドライパック)大さじ3
作り方
1、ピクルス液の材料をすべて鍋に入れ、沸騰後2~3分間煮立ててから冷ます。
2、大根とにんじんは皮をむき棒状に切り、保存瓶に縦に入れ、上に大豆を乗せる。
隙間にシナモンを1本入れ、ピクルス液の中の具も乗せて液をすべて注ぐ。
3、冷蔵庫で1晩おく。
冷蔵庫で約2週間保存可能です。
レモン塩ドレッシング
材料を混ぜるだけで簡単にできるドレッシングのレシピです。
材料 2~3人分
レモン塩 1/6個分
甘酒(ストレートタイプ) 大さじ4
レモン汁(または酢) 大さじ1~1と1/2
オリーブオイル 大さじ1
黒こしょう(粗びき) 少々
作り方
1、空き瓶などに材料をすべて入れる。
2、蓋をしてシェイクする。
3、野菜などにかけていただきます。
豚肉とたまねぎのレモン塩煮
豚塊肉を使い、もみこんで蒸し煮にすることで美味しく仕上がるメインになるおかずです。
スパイスを入れた塩レモンで作る場合は一緒にスパイスも入れるとより風味豊かに仕上がります。
食べ応えがあり、ボリューミーでとっても美味しいですよ。
材料 3~4人分
豚肩ロース肉(塊) 500g
レモン塩のエッセンス(液体の部分) 小さじ2~3
たまねぎ 大1個
レモン塩 1/4個分(30g)
※スパイスレモン塩の場合はクローブ1個、シナモン1かけも
オリーブオイル 大さじ3
水 カップ1
作り方
1、豚塊肉はジップつきの保存袋に入れ、レモン塩エッセンス(液体の部分のみ)を加える。
全体に液がまわるように袋の上からよく揉みこむ。
くさみが抑えられ、お肉も柔らかくうまみもアップします。
2、常温で30分おいておく。
3、鍋(ルクルーゼなどの厚手の鍋)に2の塊肉をそのまま入れ、その上に縦半分に切ったたまねぎを乗せる。
レモン塩の皮の部分とあればスパイス(クローブ1個、シナモン1かけ)を加える。
スパイスも一緒に加えることで風味とうまみがアップします。
4、オリーブオイルと水を加え蓋をして火にかける。
弱めの中火で40分間ほど煮ます。
5、1人分にたまねぎの半分を1個ずつ、お肉は少し厚めに切って器に盛り付ける。
その上にレモンの皮と飾りでスパイスも乗せる。
鍋に残ったスープをかけ完成です。
レモンチキングリル
鶏もも肉に塩レモンの液体の部分をもみこみ、魚焼きグリルでこんがりと焼いたメインになるおかずです。
お肉がしっとり柔らかく仕上がり、とっても美味しいですよ。
子供たちにも大好評でした。
塩レモンのチキングリルのレシピ。鶏肉を漬け込んで柔らかい!
このレシピの感想
一時期大ブームとなった塩レモンですが、久しぶりに作ってみたらその美味しいこと。
色々な料理に使えるので、まさに万能調味料と言えます。
我が家は国産無農薬レモンをネット通販で取り寄せることが多いのですが、使い切れそうにない量の時に塩レモンにしておけば長く保存が効くようになるので腐らせることなく便利で助かっています。
最近の発見としてはお刺身に使っても美味しかったですよ。
もともとはモロッコ発祥の調味料ですが、本場では塩やエキスは使わずにレモンだけを使うそう。
日本のしょうゆや味噌のような存在だそうです。
使うのも漬け込んで1か月後なんだとか。
ということで、日本でブームになった塩レモンは日本流レモンの塩漬けということですがこれはこれで美味しいのでブームになるもの納得です。
以上『塩レモンの作り方とアレンジレシピ』のご紹介でした。
是非作ってみてくださいね。
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是非ご覧ください。
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