骨は私たちの体の軸となり、欠かせない臓器の1つですが他にも健康や美容の面で様々な効果をもたらしてくれる存在だということをご存知でしょうか。
今回は骨から出ているホルモン、「骨ホルモン(オステオカルシン)」の効果と、その分泌に役立ち、さらに骨密度を上げることで顔のしわやたるみ予防にもつながる「かかと落としのやり方」を詳しくご紹介します☆
様々な臓器に効く骨ホルモンですが、糖尿病の原因でもある血糖値の高さにも関係していることがわかっています。
その効果の中には血糖値を下げる効果や、毛細血管を強くし白髪改善効果などもあるすごいホルモンなんです。
ご紹介するかかと落とし体操は、そのホルモンを簡単に出すことができる体操です。
健康と美容の両方に効果が期待できる、とっても簡単な方法なので是非試してみてくださいね。
(情報元:NHKためしてガッテン、NHKあさイチ他)
目次
骨は膵臓とつながっている!
骨と言えば体を形作る大切な臓器の1つですが、体を構成する以外に何か役割があるかと聞かれるとピンと来る人は少ないのではないでしょうか。
実は骨は「膵臓」とつながっている臓器でもあるんです。
膵臓と言えば糖尿病にかかわる血糖値に関係している臓器です。
血糖値を下げるためのインスリンを出してくれるのがこの膵臓ですよね。
骨はつるっとしているわけではなく、血管が通っていて中には骨髄があります。
人間をはじめとして脊椎動物は骨の周りが硬い部分でおおわれていて、中は血管や髄液が詰まっています。
実は多くの細胞で出来ている部分だったんですね。
骨ホルモンとは?
また骨には「オステオカルシン」という成分があります。
ある実験で糖尿病のマウスにこのオステオカルシンを注射したところ、糖尿病が治ってしまったそうです!
膵臓を元気にし、血糖値を正常にする効果が発見できたんです。
これはかなりすごいことですね!!
この「オステオカルシン」は日本語でいうと「骨ホルモン」、臓器の働きを活性化させる働きがあります。
例えば・・
脳・・・神経細胞の結合を維持させて、記憶や認知機能を改善させる効果があります。
肝臓・・・幹細胞の代謝を向上させて、肝機能を向上させると考えられています。
心臓・・・動脈硬化を防ぐと考えられています。
腸・・・糖の栄養吸収を促進してくれます。
精巣・・・男性ホルモンを増やしてくれると考えられています。
皮膚・・・骨芽細胞が作るコラーゲンは皮膚細胞と同じ種類なのでしわの数と相関が高いというデータがあるそうです。
腎臓・・・骨が作る「FGF23」というホルモンが血液をきれいにしてくれる腎機能を向上させてくれます。
わかっているだけでもこんなにもたくさんの臓器に効くことがわかっているそうです。
病気に対する治療が第一ですが、骨を元気にすることで副次的な効果が得られる、という考え方だそうです。
骨を強く、大切にするということはとても大事なことだったんですね。
オステオカルシンの数値と血糖値の高さは関係している!?
どういう方がオステオカルシンの濃度が低いのかというと、血糖値が高い人という一例もわかっています。
血糖値はHbA1cという値で示されますが、5.5以下が望ましいといわれています。
ですがNHKガッテンの調査では、オステオカルシンの濃度が低かった人は血糖値も高めだったことがわかりました。
ちなみにオステオカルシンの数値と骨密度は関係ありません。
測定する方法としては、血中オステオカルシン濃度の検査は甲状腺・副甲状腺異常の疑いがある場合に検査することが可能ですが一般的には測定することは難しい数値です。
ですがこの数値は健康に大きくかかわってくるため、少しでも高くすることが大切です。
では一体どのようにしたらホルモンの分泌を促すことができるのでしょうか。
その答えとなるのが「骨に与える衝撃」です。
オステオカルシンは骨に衝撃を与えることで分泌されるため、日常生活の中で衝撃を与えてあげることが大切になります。
かかと落とし体操のやり方
まずは初級編として、歯磨きをする際などにも簡単にできる「かかと落とし」という体操をご紹介します。
骨に小さな衝撃を与えるのがポイントになります。
1、立った状態でかかとをぐっと上げ、ストンと落とす。
しっかりかかとに振動を与えるのがポイントです。
手を振り子のように振って行います。
1日50回が目安です。
「小さな衝撃」と上では記載していますが、実際に真剣に行ってみると結構な衝撃が伝わります。
骨が感じるトレーニングになっていることが骨トレのポイントなので、しっかり衝撃を感じるいい体操となっています。
ふくらはぎを鍛える効果もあるので毛細血管を鍛える働きもあります。
血流もよくなるので、体も温まりますよ。
例えば歯磨きをする時間に行えば、1日3回に分けて手軽に行うことができます。
またテレビを見ているときや、エレベーターを待っているとき、赤信号を待っているとkいなどに行ってもいいですよね。
振動などの刺激が骨に伝わると骨の細胞ネットワークが活性化して、骨ホルモンが分泌されるという仕組みです。
階段を使った踏み台昇降
続いて中級編の「階段を使った踏み台昇降」をご紹介します。
踏み台昇降の台を持っている方はそちらを使ってもかまいません。
15㎝の段差を使い、右足からあがり右足から降りるを50回。
同様に左足も50回行います。
踏み台は1つ持っておくと雨の日でも手軽に自宅で運動ができるのでおすすめです。
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段差からジャンプして降りる
最後は上級編の「ジャンプ」です。
ジャンプすることでしっかり骨に振動を伝えることができます。
1日50回、階段の1段目くらいの高さからジャンプして降ります。
階段からのジャンプだと足に負担がかかるという人の場合は、その場でジャンプするだけでも効果があります。
ラジオ体操やスポーツを日常的に行っている方はジャンプの動きも結構あるので、自然とできているのではないでしょうか。
それ以外の方はなかなか日常生活でジャンプをする、という機会もないと思うので階段を使う際に最後の1段はジャンプして降りるということを心掛けるだけでも違ってくると思います。
かかと落としの様々な効果
かかと落としには骨ホルモンを分泌させるほか、様々な効果があります。
毛細血管を鍛えることができる
1つ目は毛細血管を鍛える効果です。
かかと落としではぐっとふくらはぎにも力が入るため、鍛えることができる運動になっています。
ふくらはぎの筋肉が収縮すると、全身の毛細血管への動きが活性化するため美容の面でも効果が高いんですね。
毛細血管を鍛えると、冷え性改善や白髪改善効果も期待できます。
というのも、髪や抜け毛の原因の1つとして頭皮の血管不良というものが挙げられます。
毛細血管が血行不良になると「ゴースト血管」という状態になってしまい、先端まで血流が行き届かずゴーストのように消えてしまうことがあります。
血管は体中の細胞に必要な酸素や栄養を届けているのですが、それが消えてしまうということは栄養が行き届かなくなるということですよね。
偏った食生活や運動不足が原因になることも。
白髪や抜け毛も栄養がしっかりと行き渡らないことも原因となっているため毛細血管のケアをしっかりとしてあげることが大切になります。
顔のしわやたるみ予防になる
さらに年齢とともに骨密度が下がることで、人間は顔にしわやたるみが増えてしまいます。
年齢とともに目のあたりが落ちくぼんでしまうのも、これが関係しています。
さらに顔の下半分は体の中で最も骨密度が低くなってしまう場所なので、年齢とともに気になってくるほうれい線、マリオネットラインの原因にもなります。
しかし骨密度が下がらないようにすることで、たるみやしわの予防をすることができます。
立った状態で思いっきりかかとを下に打ち下ろすかかと落としを行うと、衝撃と命令物質が全身に行き渡り骨を丈夫にする働きがあるんです。
健康にも役立ち、美容の面でも効果があるなんて一石二鳥な体操といえるのではないでしょうか。
1週間行った後の血糖値の変化
NHKガッテンの調査で、一週間血糖値が高めでオステオカルシンの値が低めだった方に試してもらったところ、オステオカルシンの値が上がり、HbA1cの値も下がった方がほとんどでした。
高齢の方などは手をテーブルについて行っても大丈夫です。
やりやすい方法で生活の中に取り入れてみてくださいね。
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