NHKためしてガッテン!で話題になった、転倒予防や肩こり解消効果も期待できる『ふりふりストレッチのやり方』をご紹介します。
ねん挫・骨折などの怪我の予防や瞬発力アップ、交感神経の働きを高めるので体温・筋力がアップ効果も期待できるストレッチのやり方です。
目次
ストレッチの歴史とは?
ストレッチの歴史は長く、1975年代にボブ・アンダーソンという人が「ストレッチング」という肉体と精神のパフォーマンスが向上するという本をだし、世界中で大ブームとなります。
これがストレッチブームの先駆けなんです。
しかし1998年になりオーストラリア陸軍の検証結果によりストレッチには怪我の予防効果がないことがわかりました。
その後も次々とストレッチに怪我を予防する効果がないと論文発表が行われたんです。
柔軟性と引き換えに失われるものとは!?
実はストレッチをすると柔軟性を得ることができるかわりに、あるものが失われていたんです。
そのあるものとは「筋力」なんです!
ストレッチによって筋力が低下してしまっていたんです。
ストレッチ後は足首の腱も伸びるため、しっかりと力をいれないといけない場面になっても力が入らずねん挫などに繋がってしまうという事態が起こってしまっていたんです。
けが予防をするには柔軟性だけでなく筋力も合わさって初めて可能になるんです。
アロンガメント・ジナミコとは!?
古くからブラジルで取り入れられているストレッチ法です。
アロンガメント・ジナミコとは直訳すると「動的ストレッチ」という意味です。
従来のストレッチが時間をかけて負荷を加えながら筋肉全体を伸ばすのに対し、動的ストレッチは可動範囲の8割程度で関節を繰り返し動かすストレッチ方法です。
動かすことで、動かしたいときに筋肉がちゃんと動くことにつながります。
ガッテン流 ふりふりストレッチとは?
アロンガメント・ジナミコを「ふりふりストレッチ」としてガッテン流に紹介されました!
あの前田健太投手のマエケンダンスも実はこの動的ストレッチの一種なんです。
筋肉には筋繊維を動かすための信号を出す神経があり、これがいわばエンジンの点火プラグの役割を果たしています。
人間の体は、安静時には点火のタイミングがバラバラになるようにできています。
ふりふりストレッチをすることによってこの点火のタイミングが一瞬にしてそろうようになり、筋力や瞬発力のアップにつながるんです。
いざ力を入れたときにきちんと筋肉が伸び、動くようになるため怪我の予防にもつながります。
従来のストレッチとふりふりストレッチで得られる効果を比較!
どちらにも共通
・手足の冷え解消効果
・高血圧・動脈硬化改善
従来のストレッチ
・副交感神経を高める精神のリラックス効果
・肉離れや筋断裂など筋肉の怪我を予防する効果
ふりふりストレッチ
・ねん挫・骨折などの怪我の予防
・瞬発力アップ
・交感神経の働きを高めるので体温・筋力がアップ
つまり試合の前などはふりふりストレッチ、休む体制に入る前には従来のストレッチが効果的です。
転倒予防にも効果的!ふりふりストレッチのやり方
1、壁・いすなどでしっかりと体を支える。
2、外側の足をヒザが直角になるように曲げる。
3、次は最初よりも少し高く太ももを上げる。
だんだん動かす範囲を広げていくのがポイント!
4、4回目で一番高い位置になるように動かしていく。
これを振り子のように動かします。
足を後ろまでひき、振り子のようにするのがポイントです。
足の付け根に効く体操です。
左右で同じ動き10回ずつ行ってください。
転倒が予防できるほどの筋力が無理なくつくストレッチ方法です。
肩こりに効く方法
1、右手の指先を肩につけ、上から前に回します。
この時注意したいのが、体を動かさず肩だけを回すこと!
10回繰り返し、反対の腕に変えまた10回回します。
2、肘が体の真横に来るように手をパーに開き、顔の横あたりに広げます。
その状態から腕を真上に動かし頭の上まで手のひらを持っていき、手のひらを重ね三角形を腕で作ります。
そのあとまた初めの位置に腕を戻します。
その時肘が前にいかないように、しっかりと肩甲骨を寄せましょう。
これを10回繰り返します。
腰痛に効く方法
1、足を肩幅に広げ立つ。
2、ヒザを軽く曲げた状態で腕と頭を下げ、お尻を横にふる。
1時間に10秒の目安で大丈夫です。
是非試してみて下さいね。
もう1つ、ガッテンで話題になった運動機能が向上する体操ならこちらもおすすめですよ。
ガッテンくねくね体操・がにがに体操のやり方。運動神経をよくし、運動能力が向上!