主治医が見つかる診療所で放送された「内臓疲労」の改善法をご紹介します!
身体の冷えや疲れから起こる内臓疲労は体の機能低下を招き、様々な症状の原因となる危険なものです。
内臓が疲れている状態が長く続くと、体全体の疲れにつながってしまいます。
始めは腸の動きが悪くなる内臓疲労ですが、肝臓や腎臓、女性の場合だと卵巣の機能低下を招く恐れもあるとても危険な状態なんです。
一刻も早く原因を明らかに、改善するために予防や体のケアをしていく必要があります。
今回はそもそも疲れとはどのようにして目に見える形でわかるのか、という最新の検査方法や
内臓疲労の症状から見る危険度のチェックリスト、
予防や回復に効果のある食べ物や睡眠のとり方などをご紹介します。
目次
疲れを検査し数値化する方法がある!最新の検査法とは?
まず初めに疲労の度合いを数値化する最新の検査方法について、取り上げてみたいと思います。
東京都港区にある東京疲労睡眠クリニックでは、内臓疲労を検査することが出来ます。
クリニックの院長である梶本医師は文部科学省と大学、医療品メーカーが提携した疲労回復のプロジェクトリーダーも務めている先生です。
疲れを数値で表す理由は、客観的に自分の疲れを見ることが出来るという利点があるからです。
自分では疲れていない気がしていても、実は疲労をため込んでいる人というのは多くいます。
事故を未然に防ぐためにバス会社や運送会社などでも運用され始めています。
ではどのようにして検査するのかというと、唾液中にいる「ヒトヘルペス」というウイルスの量を調べ数値を出します。
ヒトヘルペスは人に寄生するウイルスで日本人の90%以上が10歳までに発症する水疱瘡の原因となるウイルスです。
水疱瘡が治まった後も体内に潜み続けていて、大人になったからは帯状疱疹などの形で再度現れることがあります。
このウイルスは宿主である人間が疲労すると危機を感じ、唾液から逃げ出そうとする性質があります。
その性質を活かした検査なんですね。
脱脂綿を2分ほど口に含み、唾液を染み込ませたあと、1mlの唾液を取りヒトヘルペスウイルスの量を測定します。
ちなみにこの数値は1日徹夜した程度では大きく変動することはありません。
長時間、あるいは3~4日以上の疲労が溜まっていると数値として現れます。
疲労の度合いも分かれていて、
・6型 中期的(1~2週間)な疲労で反応
・7型 長期的(1か月程度)な疲労で反応
という特徴があります。
もう1つ検査方法があり、指先で検査する方法です。
専用の機器に左右の人差し指を入れ、安静にした状態で約2分間測定します。
指先から脈波というものを機械が拾い、その波形の中から成分を取り出して交感神経成分と副交感神経成分の比率を見て調べる検査です。
交感神経は緊張や興奮した状態で働き、副交感神経はリラックスした状態で働きます。
普段はこの2つがバランスを保っていますが、激しい運動やストレスなどでバランスが崩れ、その崩れた状態が長く続くと人は疲れを感じるんです。
つまりこのバランスが崩れているか検査する方法なんです。
この検査では数日間の疲れの度合いを調べることが出来ます。
自分の疲れの度合いや、家族、従業員の方などの疲れを客観的に見て共有するためにもこういった検査はとてもいいことですね。
1分で出来る!内臓疲労の症状チェックリスト
とはいえ、なかなか病院に行って検査する時間もないという方も多いのではないでしょうか?
わざわざ行くのも手間ですしね。
今回は番組で自分で出来る内臓疲労度チェックも紹介されました。
いくつ当てはまるか実際にやってみてください!
1、夏になると体がだるくて重くなる。
2、肌荒れや口の周りに吹き出物がよく出来る。
3、便秘や下痢が続くことがよくある。
4、風邪をひきやすくなった。
5、食欲がなく胃がもたれることがよくある。
6、睡眠時間を十分にとっているわりに日中眠い。
7、気が憂鬱で頭の回転が鈍っていることが増えた。
8、つい冷たいものを多く摂ってしまう。
いかがだったでしょうか?
結果はこちらです。
1~3個 内臓疲労が始まっている可能性がある
4~6 すでに内臓疲労を起こしている
7個以上 内臓疲労がかなり進行している。早めに医療機関へ!
ちょっと疲れている時なら簡単に当てはまりそうなものばかりですよね。
疲労度がわかったら次に知りたいことはケアする方法です。
効果的に回復する方法、予防する方法を見ていきたいと思います!
疲労物質とは?
よく乳酸などが疲労物質と言われますよね。
ですが乳酸値は全く違うと最近わかってきたんです。
乳酸はどれだけたまっても疲労感は変わりません。
新たに判明した物質が「FF(ファティーグ・ファクター)」というもので、疲労因子と呼ばれるたんぱく質の一種です。
活性酸素が私たちの細胞を傷つけることでFFは発生し疲れを感じると考えられています。
効果的に疲れを予防する方法
まずは予防方法です。
疲れを予防するには「サングラス」と「鶏むね肉」が効果的なんです!
サングラスが効果的な理由
紫外線は目から入ると角膜が炎症を起こし、脳が反応し交感神経が活発になり疲れを引き起こします。
そのため晴れた日は外出する際にサングラスをかけるようにすることで疲れを防ぐことが出来ます。
鶏むね肉には疲労回復効果が!
もう1つは「鶏むね肉」を食べることです。
鶏むね肉には「イミダペプチド(正式名:イミダゾールペプチド)」という抗酸化物質が含まれています。
そのため脳に働きかけ、疲労を起こしにくくしてくれる効果があるんです。
渡り鳥が長時間飛びつ続けられるのも、実はむね肉にイミダゾールペプチドが多く含まれているからです。
1日に200㎎のイミダゾールペプチドを摂取すると抗酸化の効果を実感できます。
鶏むね肉に換算すると約100g相当です。
1週間摂り続けることで効果を感じられるので継続して食べたいですね。
ちなみに熱にも強い成分なので、煮ても焼いてもOKです!
鶏むね肉のおいしい食べ方もいくつか紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
夏バテしないために気を付けること 冷たいものの摂りすぎには要注意!
冷たいものを摂りすぎると胃と小腸の粘膜の血流が低下し、消化吸収が悪くなり未消化の食べ物が腸内に下りてきます。
すると腹痛や下痢を引き起こす原因となってしまいます。
さらに腸内の悪玉菌が増え血液中に悪玉菌の毒素が入り込んでしまいます。
すると肝臓が毒素を分解するために働くため疲れ切ってしまうことになるんです。
それが体全体にも広がるため夏バテの原因となるんです。
甘いものよりもきちんとした食事を摂ることが大切
脳の栄養は基本的にぶどう糖だけです。
ですがあまりにも疲労している時や慢性的な疲れの時は甘いものは効果がありません。
とても集中して頑張ったとき、脳の中のセロトニンという物質が足りなくなります。
セロトニンが足りなくなると甘いものが欲しくなります。
甘いものを食べると一瞬セロトニンが出るので回復した気分になりますが、またすぐに枯渇してしまうためあくまでも一時しのぎにしかならず、根本的に治すにはきちんとした食事で栄養を摂ることの方が効果があります。
脳内物質セロトニンのために効果のある食べ物は「肉・魚・大豆」などです。
肉や魚、大豆でたんぱく質やビタミンB群をしっかりと摂ることが大切です。
特に豚肉にはビタミンBが豊富に含まれています。
意識して摂取するように心がけたいですね。
効果的な3つの睡眠ルール
寝入るときはもちろん涼しくした方がいいのですが、そのあと暑くないようであればおやすみタイマーでエアコンはオフにしても大丈夫です。
ですが寝苦しいという場合にはかけっぱなしにして寝るのがおすすめです。
汗をかいていると交感神経が働いている状態なので、汗をかかない程度の室温に保つことが大切です。
また夜の10時~深夜2時は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、多くの成長ホルモンが分泌されると言われています。
そのためこの時間にしっかり眠ることが大切です。
他にも睡眠は90分のサイクルになっているため、その倍数の時間に目覚めるとすっきりと起きることが出来ます。
具体的には、4時間半・6時間・7時間半・9時間 です。
起きる時間に合わせてそのサイクルで眠るとすっきりとした快眠を得ることが出来ますね。
まとめ
内臓疲労を解消し、予防するには
・外出時はサングラスをかける
・鶏むね肉を1日100g継続して食べる
・質のいい睡眠をとるために寝苦しくない環境を整える。
・22時~2時のゴールデンタイムに眠る。
・90分の倍数の時間に起きる。
・冷たいものは摂りすぎない。
・たんぱく質をしっかりと摂る。
・ゆる体操を行う。
これらのことが効果があります。
私もチェックリストで何個か当てはまったので、出来るところから生活習慣を見直していきたいと思いました!
是非疲れの回復の参考にしてみてくださいね。
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