愛知県でひな祭りにお供えするお菓子『おこしものの作り方』をご紹介します。
米粉に食紅を加えて色をつけ、型に入れてかわいいお餅を作る愛知県の郷土菓子です。
ひな祭りの時に作るお菓子で、毎年祖母が作ってくれていました。
色付けの仕方も筆でやるものもありますが、我が家の簡単に色を付ける方法で作っています。
目次
『おこしもの』とは?
「おこしもの」とは愛知県の郷土菓子の1つで、お雛様にお供えするお餅のお菓子のことです。
木の型に色づけした米粉で作った生地をはめこんでカラフルなお餅を作るのですが、我が家では昔から祖母がひな祭りの時に毎年作ってくれていました。
ちなみに我が家では「かたおこし」と呼びますし、夫の実家では「おこしもん」と呼んでいます。
地域や各家庭によっても呼び方は色々あるようです。
作った生地を型にはめ、蒸しあげて作るのですが蒸してから筆で着色する方法と、色を付けた生地をはめこんで作る方法があり我が家は簡単にできるので色をつけた生地をはめこむ形で作っています。
おこしものの作り方
調理時間 | 50分 |
調理器具 | ボウル・菜箸・料理用手袋(あれば)・木型やクッキー型など・蒸し器 |
レシピの分類:デザート
レシピの種類:日本料理
材料 作りやすい分量
上新粉・米粉・もちとり粉など 380g
熱湯 350ml~400mlくらい
食紅(赤・黄・緑)
おこしものの型 もしくはクッキーの型など
型について
型は木型を使いますが、なくても大丈夫です。
粘土のようになるので、手でまるめてお花の形を作ったり、クッキーの型で抜いてもかわいくできます。
型も色々な種類があり、我が家はペンギンとお雛様を持っています。
鯛や扇、羽子板、こまいぬなどもあり色々な型で作るのも楽しいですね。
型は1つ2500~3000円くらいです。
我が家のものは30年たちますが全然悪くなっていないので、長く使えると思います。
粉について
米粉で作るのが定番のようですが、我が家では上新粉やもちとり粉で作ることが多いです。
地域によって違いがあるようですね。
どれを使っても美味しくできるので、手に入る粉で作ってください。
レシピ動画
作り方をレシピ動画でもご紹介しています。
是非ご覧ください。
続いて画像とテキストでも作り方をご説明しますね。
作り方
1、ボウルに上新粉や米粉を出し、熱湯を少しずつ注ぎながら2本の菜箸でぐるぐるかき混ぜる。
初めは熱いので火傷防止のためにも菜箸で混ぜてください。
2、徐々にまとまってくるので、熱さに注意しながら手に変えてひと固まりの耳たぶ程度の柔らかさになるまでよくこねる。
粉っぽいようなら適宜熱湯を少量ずつ足します。
ひとまとまりになったら台の上に出して、手でよくこねる。
くっつくようなら打ち粉をしてください。
3、生地を欲しい色の数分にちぎって分ける。
それぞれに赤・黄色・緑の食紅を加えてよく混ぜ合わせ色を均一にする。
一気に入れると色が濃くなるので、少しずつ様子を見て加えて好みの色にしてください。
薄い色にしたい場合は生地に対してこれくらいの食紅が目安です。
4、木型に打ち粉をする。
色を付けたい部分に色を付けた生地を少しちぎって丸め、置く。
その上に白い生地を重ねる。
このように、出来上がりをイメージしながら置きます。
5、上からぎゅっと押し、型からお餅を外す。
型から抜くときはもう1つ生地を丸めて密着させて剥がすと剥がしやすいです。
もしくはキッチン台などに型を打ち付けるとぺろっとはがれます。
※もう1つ、サランラップを使って抜きやすくする作り方もあります。
木型の幅の倍程度の長さにラップを乗せ、その上に色のつけた生地をのせていきます。
白い生地を乗せたら上からもう片方のラップをかぶせ、ぎゅっと押し付けます。
ラップを下に敷いているので剥がしやすくなります。
型から抜くとこんな感じです。
色々な形で作ってもかわいいですよ。
6、蒸し器にぬれふきんをしき、強火で蒸気を上げる。
お餅を並べ入れ、蓋をして中火で15分~20分蒸す。
色が変わり、表面にツヤが出たらOKです。
7、蒸しあがったら網の上などに取り出し冷めたら完成です。
8、生地が余った場合や型がない場合は粘土のように扱えるので丸めて梅の花のような形にしたり、クッキー型で抜いてもかわいいです。
我が家ではあまりでお花やさやえんどうなどを作りました。
冷蔵庫などに入れてしまうと固くなってしまうので、ラップに包んで常温保存がおすすめです。
ただしかびやすいので、早めに食べるか多くできた場合は冷凍保存してください。
濃いめの色で作るとこんな感じになります。
好みに合わせて調節してみてください。
型がない場合のアイディア
型がないご家庭も多いともいます。
そこで型がなくてもかわいく作れるアイディアをご紹介します。
お花の作り方
お花は型がなくても簡単に作れます。
小さめに生地を丸めて、少し重ねるようにしてくっつけるだけ。
簡単で少量の生地でできるので我が家ではあまった生地で作っています。
粘土と同じようにして好きな形を作る
子供たちはもっぱらこちらで、粘度と同じように自分で好きな形を作って楽しんでいます。
結構複雑な形でも、しっかりくっつけておけさえすれば蒸した後にちゃんとくっついて仕上がるのでおすすめですよ。
子供たちは猫ちゃんや3色団子を作っていました。
菱餅の作り方
菱餅も作れないかなぁと思い挑戦してみました。
食紅を少なく混ぜて、淡いピンクと薄緑を作ります。
ピンク・薄緑・白を丸めてから麺棒で少し厚みを持たせて伸ばします。
それを一番下から薄緑・白・ピンクの順になるように重ねてひし形に切るだけ。
切った時に出た端の部分もくっついておらず、それぞれの色として使えるのでまた色ごとに丸めれば何個か作れます。
菱餅も簡単に作れるのでお勧めですよ。
かわいいので好評でした。
おこしもののおいしい食べ方
おすすめの食べ方は
・蒸したてをそのまま食べる
・2日目もまだそのままで十分おいしいです
・やきもちのように焼いてしょうゆをつけて食べる
・お雑煮にする
などなど。
そのままが意外とおいしいのでおすすめです。
以上『おこしものの作り方』のご紹介でした。
おこしものは全国区のものだと思っていましたが愛知県特有のお菓子だとわかり作り方をまとめてみました。
小さいころ祖母と一緒に作った記憶が今でもいい思い出になっています。
今は祖母と私、子供たちが一緒になって作っていますが家族のいい思い出になり楽しいですよ。
生地さえ作ればお子さんでも一緒に楽しく作れるのでおすすめです。
興味のある方は是非作ってみてくださいね。
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