NHKためしてガッテンで話題になった、天気が悪くなると痛みだす『天気痛』による肩こり・頭痛・関節痛・古傷の解消方法をご紹介します。
天気痛に効く薬や、あるものを見るだけで天気痛がよくなる方法など、番組で紹介された解消方法について取り上げてみたいと思います。
手軽にできるマッサージ法もあるので、ぜひ試してみてくださいね。
目次
天気痛とは?
天気痛とは、低気圧が近づいてくると傷や体の部位が痛むことをいい、古くから『古傷が痛むと雨になる』などともいわれてきました。
『天気痛』はすでに学術用語にもなっており、研究もされている立派な病名の1つです。
特徴としては、
・天候や時間
・日単位での気温や気圧・湿度などの気象条件の変化
によって傷や体が痛むことをいい、気象病ともいわれています。
なんと海外では国が提供する「天気痛予報サービス」まである国もあるんです。
天気痛の原因とは?
人間はもともと天気が悪くなる=低気圧になると気圧が下がり、副交感神経が優勢になります。
それにより筋肉が緩み、関節の圧力が下がるためやる気が起きないといった症状が出てくるんです。
また、気圧がさがることによって『ヒスタミン』という物質が体内で増えます。
このヒスタミンはアレルギーや関節の炎症を起こす作用があるため、身体の節々が痛くなるといったことが起こってくるんです。
また、ヒスタミンにより自律神経も乱れるため血流も悪くなり、より痛みを感じやすくなるといメカニズムになっています。
なりやすい人とは?
では、どんな人がなりやすいかというと、『乗り物酔いしやすい人』です。
なぜかというと、乗り物酔いしやすい人は気圧の変化を感じ取る内耳が敏感です。
そのため低気圧など、不安定な気圧に内耳が反応し気象病が生じてしまいます。
今回はそんな気象病の予防・改善に役立つ簡単なマッサージをご紹介します。
天気痛の対策
有酸素運動とストレッチ
天気痛にはヒスタミンを筋肉から押し出すため、血行をよくすることが効果的です。
そのため、全身を使う有酸素運動やストレッチなどが効果的とされています。
ストレッチの場合は、特に痛みを感じる部位をストレッチできるものを選ぶとより効果があります。
自律神経を整える
天気痛にもう1つ効果がるのが、十分な睡眠と入浴です。
ヒスタミンにより乱れがちになる自律神経をしっかりと整える効果が入浴と睡眠にはあります。
身体をゆっくりと休めることで自律神経が整うので、日々疲れをためないように心がけることも大切です。
耳くるくるマッサージのやり方
世界一受けたい授業やフジテレビ系列の番組で放送された、簡単にできるマッサージのやり方をご紹介します。
内耳の血行がよくなり、内耳の自律神経が整うため改善につながるマッサージです。
1、両耳の上の部分をつまむ。
2、5秒間上に引っ張る。
痛気持ちいくらいの強さで行います。
3、続いて耳の横を持ち、横方向にぐーっと5秒間引っ張ります。
4、耳たぶを持ち、下方向にぐーっと5秒間引っ張る。
5、耳を軽く横に引っ張りながら、後ろ方向にゆっくり大きく5回回す。
回すときは耳の後ろの筋肉を動かすようにして行います。
6、耳を包むように折り曲げて5秒キープする。
1日3回、朝昼晩に行います。
症状別の対策法
頭痛や関節痛など症状別の対策法もご紹介しますね。
片頭痛
1013hPa(1気圧)から6~10hPa気圧が低下すると頭痛が起こるという最新研究報告があります。
なぜ気圧の変化で頭痛がするのかというと、低気圧により脳内の血管が拡張され神経を圧迫し痛みが出て片頭痛が起こるんです。
対策法としてはマグネシウムとビタミンB2を積極的に摂るのがおすすめです。
マグネシウムは神経の興奮を抑えて安定化させる働きがあります。
ビタミンB2は片頭痛の発生を抑えるセロトニンの放出を促す効果に期待できるんです。
おすすめの食べ物は『ピーナッツ入りレバニラ炒め』です。
ピーナッツにマグネシウムが、レバーにはビタミンB2が豊富です。
また強い光を避け、部屋を暗くする頭を冷やすのも効果があります。
肩こり・腰痛・関節痛
気圧が下がると耳が変化を察知します。
耳の中にある三半規管と蝸牛の間の前庭が気圧の変化を察知しているんだそうです。
変化を察知すると目と耳の情報の差で自律神経が興奮してしまいつかれてしまいます。
(耳では揺れとして感知しますが、目で見える情報では揺れていないため)
自律神経は痛覚神経とつながっています。
そのため自律神経が刺激を受け興奮すると痛覚神経も刺激されてしまうことがあります。
慢性的な痛みはストレスでひどくなることがあります。
これも同じようなことなんですね。
この場合、酔い止めバンドが効果を発揮します。
どこに当てるかというと、腕にある『内関』というツボに当てます。
場所は手首から指3本分離したところ、抑えるとずきーっとする部分です。
バンドがない場合は米粒をツボの部分に当たるようにテープで貼ってもいいそうです。
やりすぎると効きにくくなるので要注意です。
やり方としてはお手軽でいいですよね。
天気痛を治す薬とは?
天気痛は実はコンビニでも手に入るある薬で治すことが出来るんです!
その薬とは『酔い止め』なんです。
薬の効果を最大限に生かすには、天気が悪くなる前の予兆を感じたら飲むことが効果を最大に生かすポイントです。
酔い止めにはリンパの液を鎮める効果があるため天気痛に効果があります。
予兆とは?
・耳が詰まった感じがする
・眠気がする
・頭がぼーっとする
・めまいがする
・首や肩が重くなる
などの症状が挙げられます。
ただ人によって異なるため最初は予兆に気が付くのも難しいですよね。
そういった場合におすすめなのが『痛み日記』を付けることです。
痛み日記を付けることで自分の痛みの変化と天気の変化に気づくことが出来るようになってきます。
それにより予兆に気づくことが出来るようになってくるため、予兆を感じたら酔い止めを飲むようにします。
見るだけ天気痛がよくなる方法
実は痛みは心にも深く関係しているんです。
それに効果があるものとして紹介されたのが『ヨガ』です。
ヨガの達人は瞑想状態に入ると脳内がマヒ状態になり痛みを感じなくなるそうです。
しかし一般人にはなかなか難しいですよね。
同じように脳内麻痺状態をつくるには、ストレスを軽減することが大切なんです。
海外では天気痛予報なるものが存在し、見ているだけでよくなったという人が多くいるそうです。
しかし現在の日本にはまだ天気痛予報がありません。
でも大丈夫!普段のお天気の週間天気を見ているだけでも効果があるそうです。
天気がよくなれば自分の体もよくなっていくとわかるのでストレスが軽減され、痛みも軽減されるんだとか!
是非痛みに悩んでいる方はとり入れてみたい方法ですね。
以上『天気痛に効く薬やマッサージ』のご紹介でした。
かかりつけ医の先生などに相談の上、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
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